ガーデンシクラメンの育て方 1月
1月になると、寒さはだんだんと厳しくなってきますが、
ガーデンシクラメンは本格的な開花の季節になります
ガーデンシクラメンの基本的な手入れをしっかりとすることで、
葉が茂り、次から次へと蕾をあげて花を咲かせます。
1月のガーデンシクラメンの基本的な手入れをご紹介しましょう。
シクラメンの育て方 1月
1月、シクラメンは、先月に続き蕾が上がり、花も盛りの時期です
シクラメンに適切な管理をしていると、
株も元気で葉にツヤがあり、花もたくさん咲いているはずです。
もしシクラメンの調子が悪いのであれば、何か原因があるはずでなので、
早めに対処するようにすると持ち直して元気に育ちます。
シクラメン 育て方 温度は?
シクラメンが咲き続けないで枯れるのは、
温度管理のしかたに問題がある場合が多いです
最適な温度は何度くらいでしょうか?
シクラメンは、大きく3つのタイプに分けられます。
室内で管理する大型シクラメンとミニシクラメン、
戸外で管理できるガーデンシクラメン、
そして原種シクラメンです。
室内で管理する大型・ミニシクラメンは、
暑さにも寒さにも弱いため、夏と冬の管理には注意が必要です。
ガーデンシクラメンと原種シクラメンは、
室内用に比べると耐寒性があるため、戸外で育てられます。
ただし、暑さや湿度には、どの品種も弱いので、
涼しく風通しの良い場所での栽培管理が必要となります。
シクラメン ヘデリフォリウムの育て方
秋咲きのヘデリフォリウム
■原種シクラメン ヘデリフォリウム 栽培スケジュール
・秋咲き
■原種シクラメン ヘデリフォリウム 栽培データ
学名 cyclamen hederifolium
形態 多年草
原産地 フランス、イタリア、ギリシャなどヨーロッパの広範囲
草丈/樹高 5cm~15cm
開花期 9月~11月中旬
花色 白、薄いピンク、濃いピンク
香り なし(まれに香る個体がある)
栽培難易度(1~5) 2
耐寒性 強い
耐暑性 強い
耐乾性 強い(やや乾燥を好む)
特性・用途 鉢植え・庭植えが可能、葉の観賞価値が高い、半日陰を好む
■シクラメン ヘデリフォリウムの育て方
・ヘデリフォリウムの特徴
ヘデリフォリウムとは、ヘデラ(アイビー)を意味しています。
その名の通り、ヘデリフォリウムの葉はヘデラとよく似ています。
コウムと同様に、日本でも育てやすい原種シクラメンとして人気が高く、
園芸店やネット通販でも手に入れやすい品種です。
夏が過ぎ、少し涼しくなってくる頃に、葉よりも先に花茎が上がり、花を咲かせます。
その後、だんだんと気温が下がってくるにつれ、後から葉が展開します。
そのため、最初は花だけが立ちあがり、途中から葉が増えて、
葉と花の両方を楽しむことができるようになります。
とても長生きをする種で、150年も生きた株があったという記述が残っています。
日本でも、直径が40cmにもなる40年生があるとのことです。
塊茎は表面がコルク状になっていて硬いため、乾燥には強い性質があります。
どちらかというと、乾燥気味の環境を好みます。
年数の若い株は、全体的に丸い形をしていますが、
10年を越えるようになると、楕円形に変わり、中央がやや凹みます。
日当たりの加減に気をつけます
・植え場所(栽培環境)
原産地では、落葉樹の下などに植えられることが多いようです。
夏の強い直射日光は苦手ですが、ある程度の日照は必要になります。
生育期には日向~明るい半日陰(遮光率30%程度)、
休眠期は明るい半日陰(遮光率50%)程度の場所が適しています。
どうしても夏に日の当たる場所で楽しみたい場合は、
鉢植えにして生育期と休眠期とで置き場所を変えると、失敗が少なくなります。
・植え付け・植え替え
植え付けも植え替えも、休眠期である7月~8月頃に行うようにします。
乾燥気味の環境を好むので、土は水はけが良い状態にしておきます。
地植えの場合は、20cmほど掘り上げて土を耕し、
水はけが悪い場合は、シクラメン用の培養土などを入れて調整します。
鉢植えの場合は、鉢の底に必ず鉢底石を入れ、
シクラメン用の培養土を使って植え付けます。
鉢底石を入れることで水はけがよくなり、
塊茎や根が腐ったり傷んだりするのを防ぐことができます。
植え付ける時は、塊茎が隠れる程度に土をかぶせるようにします。
塊茎が隠れる程度に土をかぶせます
一般的なシクラメンでは、土から塊茎が少し出るように植え付けますが、
ヘデリフォリウムの場合は違うので注意しましょう。
ヘデリフォリウムは、塊茎の下から根を出すのではなく、
塊茎の側面や肩のあたりから根を伸ばします。
そのため、塊茎が土に埋まっている状態でないと、根が乾燥してしまいます。
また、寒さには強い種ですが、寒冷地などで霜がおりる地域は要注意です。
霜が塊茎や根を押し上げてしまうことがあるため、少し深めに植え付けます。
深植えとまではいかずとも、少し深めに植え付けることで、
押し上げられて露出してしまうのを防ぐことができます。
鉢植えの場合は、何年も同じ鉢で育てていると、
塊茎も大きくなって根も増えるので、鉢が小さくなってしまいます。
だいたい1年~2年に1回、できれば毎年植え替えるようにすると安心です。
鉢のサイズは、塊茎の直径の2倍くらいのものを選ぶようにしましょう。
塊茎を土に埋める必要があるので、あまり浅い鉢は避けるようにします。
・水やり
生育期の間は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。
鉢植えの場合は、鉢の底から水が流れ出てくるまでしっかりと与えます。
地植えの場合も、土が乾燥していると感じたら、水を与えるようにします。
休眠中は、完全に水を切ってしまうか、10日に1回くらいのペースで与えるようにします。
初心者の方で、水やりの加減が難しい場合は、水を切ってしまう方がおすすめです。
原種系は、肥料は少な目でだいじょうぶです
・肥料
生育期の間は、2週間に1回くらいのペースで、
薄めに作った液体肥料を与えます。
休眠期の間は、追肥は不要です。
ただし、まだ若い株の場合、夏場も休眠しない場合があります。
その場合は、さらに薄めに作った液体肥料を与えるようにします。
・夏越し
6月頃になると、葉も花もなくなります。
その後は水を完全に切るか、時々与える程度にして夏を越させます。
置き場所としては、風通しがよくてできるだけ涼しい場所を選びましょう。
まだ若い株の場合、夏でも葉が残ることがあります。
その場合は、土が乾いたら水を与え、時々追肥をします。
風通しの良い場所を選び、明るい日陰で育てるようにしましょう。
地植えにしていて移動ができないなどで、どうしても直射日光に当たる時間が長くなる場合
は、遮光ネット(50%遮光)を使って明るい日陰を作ってあげましょう。
6月以降でも、梅雨に気温が一時的に下がると、花を咲かせることがあります。
花を咲かせたとしても、秋に咲く花の量が少し減る程度で、
極端に株が弱ることはないので、季節はずれの花を楽しみましょう。
梅雨に花を咲かせた株も、
梅雨が明けて気温が上がって暑くなれば、また休眠に入ります。
その後、秋にまた花が咲き始めます。
・増やし方
種で増やすのが簡単でおすすめです。
種の採取方法や種からの育て方は、一般的なシクラメンとほとんど同じです。
種から育てた場合、絶対に親と同じ葉や花が出るとは限りません。
特に葉の色や斑の入り方が違うことが多いです。
けれどそれも楽しみの1つではあります。
どうしても親と同じ性質の株を育てたい場合は、
定期的に種を採取して育て、株を選抜するようにしましょう。
■病害虫
気になる病害虫は特にありません。
■シクラメン ヘデリフォリウム 育て方のコツ
1.植え付ける時は、根が出ないように塊茎が埋まるようにします
2.乾燥に強く、湿気に弱いので、乾燥気味に管理します
3.休眠期は思い切って水を切った方が得策です
■参考
・原種シクラメンの蕾が! ←栽培記録
シクラメン 冬の育て方
年末の花屋さん
シクラメンの開花シーズンは初冬~春です。
一般に花が少なくなる時期だからこそ、
豪華なシクラメンはとてもありがたい存在です。
プレゼントされた素敵なシクラメンや、前年から育てているシクラメンなど、
大切なシクラメンの花を多く楽しめるよう、冬の管理をしっかりと行いましょう。
ガーデンシクラメンの育て方 9月
ガーデンシクラメン、もう花芽が動いている株もあります
9月に入ると、ガーデンシクラメンも少し元気になってきます。
秋、10月になれば、いよいよガーデンシクラメンのシーズン突入です。
シクラメンの育て方 9月
9月下旬につぼみをつけた大型シクラメン
9月には、シクラメンにとって厳しかった夏は過ぎましたが、
季節の変わり目なので気を抜かずに管理してあげましょう。
9月になると、夏の一番暑い時期を過ぎ、
朝夕が少しずつ涼しく感じられる日も出てきます。
さらに9月は、台風の発生で湿気が突然高くなったり、
秋雨の影響で雨が続くので、天候に注意してシクラメンを栽培します。
シクラメン プルプラセンスの育て方
プルプラセンス C)ペットエコ&ザガーデン楽天市場店
■原種シクラメン プルプラセンス 栽培データ
学名 cyclamen purpurascens
形態 多年草
原産地 ヨーロッパ(アルプス山脈周辺に広く分布)
草丈/樹高 10cm~15cm
開花期 6月下旬~10月上旬
花色 白、赤紫、薄紫
香り 強い(バラのようなフローラルの香り)
栽培難易度(1~5) 3
耐寒性 強い(-10度くらいまで)
耐暑性 やや弱い(真夏の強い日差しは避ける)
耐乾性 弱い
特性・用途 鉢植え・庭植えが可能、香りが楽しめる
シクラメン 育て方が難しい?
去年の12月から車道沿いに植えられていたシクラメン
なんと戸外で越冬、夏越ししました!
しかし、秋にほかの花に植え替えられていました……
シクラメンは、冬の鉢花の女王として、昔からとても人気の高い植物です。
見た目が豪華で、部屋に置いてあるだけで雰囲気が華やぎます。
プレゼントとしても喜ばれます。
豪華で贈答用としても見栄えのするシクラメンですから、
栽培がとても難しいと思ってはいませんか?
確かに長く栽培して楽しむためには、コツが必要です。
けれど、シクラメンを育てるために必要な手入れは、難しいものではありません。
手入れを行うタイミングや、シクラメンの好む環境を作ってあげることができれば、
初心者の方でも十分育てられ翌年も花を楽しめます。
シクラメン コウムの育て方
育て始めると、愛着が増す原種シクラメン コウム
■原種シクラメン コウム 栽培スケジュール
・冬咲き
■原種シクラメン コウム 栽培データ
学名 cyclamen coum
形態 多年草
原産地 トルコ、ジョージア、イランなど
草丈/樹高 5cm~10cm
開花期 1月~3月
花色 白、薄いピンク、濃いピンク、紫
香り なし(まれに甘く粉っぽい香りがする)
栽培難易度(1~5) 2
耐寒性 強い
耐暑性 強い
耐乾性 やや弱い
特性・用途 鉢植え・庭植えが可能、葉の観賞価値がある