シクラメン しおれるときは?
シクラメンが突然しおれ、
葉や花がぐったりすることがあります
しおれる原因が、何なのかを見極めて、
シクラメンを回復させる方法をご紹介します。
*ガーデンシクラメンも共通の手当てをしてください。
シクラメン 栽培本 お勧め!
シクラメンを育ててみたいけれど、育て方が分からなくて不安。
シクラメンをプレゼントでいただいたけれど、
長持ちするには、来年も花を咲かせるには、どうすれば良いか分からない。
シクラメンを育てたことはあるけれど、さらに深く理解したい。
こんな風に感じているひとは、少なくありません。
そんな時に役立つのが、シクラメンの栽培情報が掲載されている本です。
基本的な栽培方法が分かりやすく書かれた本はもちろん、
専門的な視点から書かれた詳しい本まで、
シクラメンに関する栽培本をご紹介します。
シクラメン ビクトリアの育て方は?
メティス ビクトリア デコラ、上品なフリルと配色です
シクラメンの数ある品種の中に、ビクトリア(Victoria)と呼ばれる人気品種群があります。
ビクトリアとは、品種そのものの名前で使われることもありますが、
おもにはその花型と色を併せ持ったシクラメンを指します。
シクラメンの中でも人気の高いビクトリアの特徴と育て方をご紹介していきます。
[シクラメン ビクトリアの育て方は?]
■ビクトリアの特徴
ビクトリアとは、花がフリンジ咲きになっていて、覆輪と目がある花型を指します。
一般的なフリンジ咲きのシクラメンに比べ、ビクトリアと呼ばれるシクラメンは、
フリンジのつき方がゆるいため、パッと見ただけで区別することができます。
一般的にフリンジ咲きと呼ばれるシクラメンは、
花弁の縁全体がひらひらと波打っていることがほとんどです。
しかも波打ち方がとても細かく、ボリューム満点の花型をしています。
一般のフリンジ咲きも豪華です↑が、ビクトリアは花弁の上部にゆるいフリルが出ます
花弁の縁のフリルも、一般的なフリンジと比べると波打ち方が緩く控えめです。
そのため、一般的なフリンジ咲きのようなボリュームを好む方から見ると、
少し寂しいと思う方もいるでしょう。
しかし、ゆるやかなフリルがとても可愛らしく、ふんわりとした雰囲気です。
フリンジが花弁全体に入っているタイプだと、華美になりすぎることがあります。
ビクトリアはフリルを減らすことで、華美で豪華な雰囲気を抑え、
ふんわりとした柔らかい雰囲気と可愛らしさとともに、すっとした上品さがあります。
ビクトリアの特徴は、フリルだけではありません。
花弁の縁には、必ず縁取りがつきます。
さらに花弁の付け根付近には、斑点のような目が入ります。
花弁の縁と目は同じ色であることが多く、
花弁部分とは異なる色がつくことがほとんどのため、洗練されています。
花弁自体の色は、白~濃いめのピンクまで様々です。
その花弁の縁と目につく色は、鮮やかなピンク~赤紫色が入ります。
明るい色目の色が縁と目に入るので、キリッと雰囲気を引き締めてくれます。
花弁の色や縁の色は、メーカーや品種、株ごとに異なります。
モレルという会社からは、3種類のビクトリアが販売されています。
メティスはミニシクラメン、ラティニアは株姿がコンパクトで、
ハリオスは大輪咲きが特徴になっています。
同じメーカーであっても、まったく印象が異なる株が出ることがあります。
色々な株の中から、お気に入りの一鉢を探してみてください。
ビクトリア系シクラメン、 花はもちろん葉の模様も素敵です
■ビクトリア 育て方のポイント
基本的には、一般的なシクラメンの管理法と同じで問題ありません。
葉芽も花芽も発生しやすく、花数も多くなりやすいのが特徴です。
コンパクトな品種もありますが、ボリュームが出る品種が多いです。
普通鉢で育てる場合は、水やりは必ず花にかからないように注意します。
花に水がかかると、染みができたり、濡れたところからカビが発生する可能性があります。
室内で管理していても、株姿が崩れにくいですが、
時々は葉組みをしたりして、姿を整えてあげましょう。
葉組みをすることで、株の中心にも光が入り、健全に育てることができます。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え
シクラメン 室内の育て方は?
シクラメン、大型の豪華なものは、耐寒性があまりないため、
冬季は、基本的に室内で管理します。
室内でも、5度を下回るような環境に置いていると、
花や葉が傷んだりするので注意が必要です。
室内で、シクラメンを健康に育てるためのコツをご紹介します。
シクラメン 枯れる原因
シクラメンをプレゼントされたり、買ってきたものの、
どうしても枯らしてしまう、という話をよく聞きます
何度育てても枯らしてしまう場合、
もしかすると管理方法が間違っているのかもしれません。
考えていた理由と違う原因で枯れることもあるため、
シクラメンを改めてチェックしてみてください。
シクラメンの育て方 1月
1月、シクラメンは、先月に続き蕾が上がり、花も盛りの時期です
シクラメンに適切な管理をしていると、
株も元気で葉にツヤがあり、花もたくさん咲いているはずです。
もしシクラメンの調子が悪いのであれば、何か原因があるはずでなので、
早めに対処するようにすると持ち直して元気に育ちます。
シクラメン 育て方 温度は?
シクラメンが咲き続けないで枯れるのは、
温度管理のしかたに問題がある場合が多いです
最適な温度は何度くらいでしょうか?
シクラメンは、大きく3つのタイプに分けられます。
室内で管理する大型シクラメンとミニシクラメン、
戸外で管理できるガーデンシクラメン、
そして原種シクラメンです。
室内で管理する大型・ミニシクラメンは、
暑さにも寒さにも弱いため、夏と冬の管理には注意が必要です。
ガーデンシクラメンと原種シクラメンは、
室内用に比べると耐寒性があるため、戸外で育てられます。
ただし、暑さや湿度には、どの品種も弱いので、
涼しく風通しの良い場所での栽培管理が必要となります。
シクラメン ヘデリフォリウムの育て方
秋咲きのヘデリフォリウム
■原種シクラメン ヘデリフォリウム 栽培スケジュール
・秋咲き
■原種シクラメン ヘデリフォリウム 栽培データ
学名 cyclamen hederifolium
形態 多年草
原産地 フランス、イタリア、ギリシャなどヨーロッパの広範囲
草丈/樹高 5cm~15cm
開花期 9月~11月中旬
花色 白、薄いピンク、濃いピンク
香り なし(まれに香る個体がある)
栽培難易度(1~5) 2
耐寒性 強い
耐暑性 強い
耐乾性 強い(やや乾燥を好む)
特性・用途 鉢植え・庭植えが可能、葉の観賞価値が高い、半日陰を好む
■シクラメン ヘデリフォリウムの育て方
・ヘデリフォリウムの特徴
ヘデリフォリウムとは、ヘデラ(アイビー)を意味しています。
その名の通り、ヘデリフォリウムの葉はヘデラとよく似ています。
コウムと同様に、日本でも育てやすい原種シクラメンとして人気が高く、
園芸店やネット通販でも手に入れやすい品種です。
夏が過ぎ、少し涼しくなってくる頃に、葉よりも先に花茎が上がり、花を咲かせます。
その後、だんだんと気温が下がってくるにつれ、後から葉が展開します。
そのため、最初は花だけが立ちあがり、途中から葉が増えて、
葉と花の両方を楽しむことができるようになります。
とても長生きをする種で、150年も生きた株があったという記述が残っています。
日本でも、直径が40cmにもなる40年生があるとのことです。
塊茎は表面がコルク状になっていて硬いため、乾燥には強い性質があります。
どちらかというと、乾燥気味の環境を好みます。
年数の若い株は、全体的に丸い形をしていますが、
10年を越えるようになると、楕円形に変わり、中央がやや凹みます。
日当たりの加減に気をつけます
・植え場所(栽培環境)
原産地では、落葉樹の下などに植えられることが多いようです。
夏の強い直射日光は苦手ですが、ある程度の日照は必要になります。
生育期には日向~明るい半日陰(遮光率30%程度)、
休眠期は明るい半日陰(遮光率50%)程度の場所が適しています。
どうしても夏に日の当たる場所で楽しみたい場合は、
鉢植えにして生育期と休眠期とで置き場所を変えると、失敗が少なくなります。
・植え付け・植え替え
植え付けも植え替えも、休眠期である7月~8月頃に行うようにします。
乾燥気味の環境を好むので、土は水はけが良い状態にしておきます。
地植えの場合は、20cmほど掘り上げて土を耕し、
水はけが悪い場合は、シクラメン用の培養土などを入れて調整します。
鉢植えの場合は、鉢の底に必ず鉢底石を入れ、
シクラメン用の培養土を使って植え付けます。
鉢底石を入れることで水はけがよくなり、
塊茎や根が腐ったり傷んだりするのを防ぐことができます。
植え付ける時は、塊茎が隠れる程度に土をかぶせるようにします。
塊茎が隠れる程度に土をかぶせます
一般的なシクラメンでは、土から塊茎が少し出るように植え付けますが、
ヘデリフォリウムの場合は違うので注意しましょう。
ヘデリフォリウムは、塊茎の下から根を出すのではなく、
塊茎の側面や肩のあたりから根を伸ばします。
そのため、塊茎が土に埋まっている状態でないと、根が乾燥してしまいます。
また、寒さには強い種ですが、寒冷地などで霜がおりる地域は要注意です。
霜が塊茎や根を押し上げてしまうことがあるため、少し深めに植え付けます。
深植えとまではいかずとも、少し深めに植え付けることで、
押し上げられて露出してしまうのを防ぐことができます。
鉢植えの場合は、何年も同じ鉢で育てていると、
塊茎も大きくなって根も増えるので、鉢が小さくなってしまいます。
だいたい1年~2年に1回、できれば毎年植え替えるようにすると安心です。
鉢のサイズは、塊茎の直径の2倍くらいのものを選ぶようにしましょう。
塊茎を土に埋める必要があるので、あまり浅い鉢は避けるようにします。
・水やり
生育期の間は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。
鉢植えの場合は、鉢の底から水が流れ出てくるまでしっかりと与えます。
地植えの場合も、土が乾燥していると感じたら、水を与えるようにします。
休眠中は、完全に水を切ってしまうか、10日に1回くらいのペースで与えるようにします。
初心者の方で、水やりの加減が難しい場合は、水を切ってしまう方がおすすめです。
原種系は、肥料は少な目でだいじょうぶです
・肥料
生育期の間は、2週間に1回くらいのペースで、
薄めに作った液体肥料を与えます。
休眠期の間は、追肥は不要です。
ただし、まだ若い株の場合、夏場も休眠しない場合があります。
その場合は、さらに薄めに作った液体肥料を与えるようにします。
・夏越し
6月頃になると、葉も花もなくなります。
その後は水を完全に切るか、時々与える程度にして夏を越させます。
置き場所としては、風通しがよくてできるだけ涼しい場所を選びましょう。
まだ若い株の場合、夏でも葉が残ることがあります。
その場合は、土が乾いたら水を与え、時々追肥をします。
風通しの良い場所を選び、明るい日陰で育てるようにしましょう。
地植えにしていて移動ができないなどで、どうしても直射日光に当たる時間が長くなる場合
は、遮光ネット(50%遮光)を使って明るい日陰を作ってあげましょう。
6月以降でも、梅雨に気温が一時的に下がると、花を咲かせることがあります。
花を咲かせたとしても、秋に咲く花の量が少し減る程度で、
極端に株が弱ることはないので、季節はずれの花を楽しみましょう。
梅雨に花を咲かせた株も、
梅雨が明けて気温が上がって暑くなれば、また休眠に入ります。
その後、秋にまた花が咲き始めます。
・増やし方
種で増やすのが簡単でおすすめです。
種の採取方法や種からの育て方は、一般的なシクラメンとほとんど同じです。
種から育てた場合、絶対に親と同じ葉や花が出るとは限りません。
特に葉の色や斑の入り方が違うことが多いです。
けれどそれも楽しみの1つではあります。
どうしても親と同じ性質の株を育てたい場合は、
定期的に種を採取して育て、株を選抜するようにしましょう。
■病害虫
気になる病害虫は特にありません。
■シクラメン ヘデリフォリウム 育て方のコツ
1.植え付ける時は、根が出ないように塊茎が埋まるようにします
2.乾燥に強く、湿気に弱いので、乾燥気味に管理します
3.休眠期は思い切って水を切った方が得策です
■参考
・原種シクラメンの蕾が! ←栽培記録
シクラメン 冬の育て方
年末の花屋さん
シクラメンの開花シーズンは初冬~春です。
一般に花が少なくなる時期だからこそ、
豪華なシクラメンはとてもありがたい存在です。
プレゼントされた素敵なシクラメンや、前年から育てているシクラメンなど、
大切なシクラメンの花を多く楽しめるよう、冬の管理をしっかりと行いましょう。
シクラメンのハイドロカルチャー