シクラメンの育て方 4月
4月になり、シクラメンの花のシーズンは終わりを迎えます
購入株では秋から、夏越しした株でも年末や1月頃から、
長らく咲いていた花の時期が終わるので、少し寂しい気もします。
けれど、ここから、梅雨、夏越しや休眠に向かって、
シクラメンは少しずつ力を蓄え生長していきます。
冬とは違い、気温が上がることで、水切れを起こしたり、
病害虫にかかる可能性も高まってきます。
次のシーズンも楽しめるよう、手入れも気を抜かずに行います。
[シクラメンの育て方 4月]
■基本の栽培管理
・置き場所
3月下旬頃から屋外管理に切り替わっています。
シクラメンもだんだんと外の環境に慣れてくる頃でしょう。
4月も日当たりと風通しの良い場所に置くようにします。
複数の鉢を並べて置く時は、
鉢同士の葉と葉が触れ合わない程度に間隔をあけるようにします。
葉が触れるほど密に置いてしまうと、風通しが悪くなり、病気の原因となります。
雨の当たる場所に置くと、安定しない気温と天気のせいで過湿になることがあります。
過湿になると、灰色カビ病などの病気が発生しやすくなったり、根が傷んだりするため、
できれば軒下などの雨の当たらない場所に置くようにします。
雨の当たらない場所で日当たりが悪い場合は、
晴れの日だけ日当たりの良い場所に移動し、夜は軒下などに移動します。
雨の日は鉢を動かさず、雨に当てないようにします。
基本的には日当たりの良い場所で、たっぷりと光を浴びせますが、
4月下旬頃になると、日差しがだんだんと強くなってきます。
冬の柔らかい日差しであれば、一日中当たっていても問題ありませんが、
強い日差しを長時間浴びると、葉が焼けたりします。
4月下旬には、日光よりも涼しい環境を求め始めるので、明るい日陰に移動させます。
移動が難しい場合は、30%の遮光率の寒冷紗や遮光ネットを使って日よけします。
翌シーズンも美しい花が見られるように手入れします
・水やり
気温が上がってくると、その分土が乾きやすくなってきます。
毎日土の状態を確認し、乾いているようであれば、たっぷりと水を与えます。
ただし、鉢皿を敷いている場合、溜まった水は必ず捨てるようにします。
底面給水鉢の場合は、水が切れないよう、注意します。
この時期に水切れを起こしてしまうと、
たった一日で葉が黄色く変色し、枯れてしまいます。
もし水切れを起こしてしまった場合、普通の鉢の場合は、
たっぷりと水を与えて様子を見ます。
底面給水鉢の場合は、土が完全に乾いてしまうと、
鉢皿に水を溜めていても、水を吸い上げなくなってしまいます。
水切れを起こしてしまった場合は、
必ず上から一度水をたっぷりと与えて、土全体を湿らせます。
鉢皿に出てきた余分な水は捨て、鉢皿を再びセットしてから新しい水で満たします。
追肥を忘れずに
・追肥
生育が旺盛になる時期です。
花は減ってきますが、株を充実させるため、肥料が切れないように注意します。
規定通りに薄めた液体肥料を1週間に1回のペースで与えるようにします。
この時期に与える液体肥料は、カリ分の多いものを選びます。
普通鉢の場合は、水を同じように上から与え、鉢皿に溜まったものは捨てます。
底面給水鉢の場合は、鉢皿の水を一度捨て、
鉢皿をセットしてから薄めた液体肥料を入れ、下から給水させるようにします。
3月にタブレット状の緩効性肥料を与えていない場合は、4月に与えるようにします。
もし3月に与えている場合は、与える必要はありません。
・病害虫の防除
乾燥してくる季節です。
気温が上昇し、空気が乾燥してくると、
シクラメンホコリダニという害虫が発生することがあります。
ハダニの一種で、葉などを吸汁して株を弱らせます。
葉がぼこぼことちりめん状になり、汁を多く吸われたものは黄色く変色します。
症状の出ている葉や花がないかをこまめにチェックします。
・花ガラと枯れ葉の摘み取り
花の数は減ってきますが、まだ咲いている場合は、
咲き終わった花を忘れずに摘み取ります。
余計な体力を使わせないようにすることで、株が充実するのを妨げません。
特に病気というわけでもなく、役目を終えた葉が黄色く枯れてきます。
枯れた葉もそのままにせず、こまめに摘み取ります。
花ガラや枯れた葉を摘むと、風通しがよく、病害虫の発生を防ぐ効果があります。
今シーズン購入株
■4月のシクラメンの状態
・購入した株
だんだんと花や葉の数が減ってきます。
中には、徒長した葉や、枯れた葉が目立つようになってきます。
ここで気を抜くと、水切れを起こしてしまったり、病害虫にかかってしまい、
手を出せなくなることもあるので注意します。
・夏越しした株
夏越しした株は、4月の上旬頃までは、まだ花を咲かせています。
気温が上がってくると、購入した株と同じように、枯れた葉なども出てくるので、
風通しを確保するため、枯れた花や葉は摘み取ってスッキリさせておきます。
■参考
・シクラメンの育て方
去年、戸外で冬越できたので、今年も! と思ったら厳寒に4日間さらしてしまったシクラメン、
まだ、花を咲かせています。猫が葉や花を食べるので屋内は難しく、次なる対策を考えています。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え