シクラメンの水耕栽培
シクラメンは苗が売られている時は、土に植えられていますが、
水耕栽培でも育てられます。
水耕栽培することにより、室内に置いた時に美しく、
土から虫が発生することもなく、水やりの回数も少なくて済みます。
基本の手入れは、日当たりと風通しの良い場所に置き、
枯れた葉や花を摘み取るので、土栽培とほとんど同じです。
水耕栽培には大きく分けて2種類あります。
容器に水や液体肥料を薄めたものを入れ、そこに根を沈めて育てる方法と、
ハイドロボールと呼ばれる発泡煉石を使って植え付けて育てる方法です。
シクラメンは、どちらの方法でも育てることができます。
水耕栽培をすることで、ガラス容器に入れて育てることができ、
インテリアとしても活用することができます。
いずれの方法で育てるにしても、室内で管理することが基本となります。
そのため、戸外で育てるのに向いているガーデンシクラメンより、
冬に室内に入れて管理する大型のシクラメンの方が、水耕栽培にはお勧めです。
小輪タイプのミニシクラメンも、耐寒性がなく室内向きの性質の品種は、
水耕栽培にすることができます。
何度かシクラメンの土栽培を経験してみたのであれば、
ぜひチャレンジしてみてください。
[シクラメンの水耕栽培]
土の代わりにするものは何も入れず、水や液体肥料などの液体だけで栽培する方法です。
ハイドロカルチャーのように、水分を保つものがないので、水切れには注意します。
土の代わりになるものを何も入れず、液体だけで育てるため、
透明のガラス製の容器に入れて育てると、透明度が高く、とてもきれいです。
■準備するもの
水耕栽培をするために必要なものは以下の通りです。
1. 容器
2. シクラメン苗
3. 水(液体肥料)
作業をするにあたって、洗面器やバケツが必要になる場合があるので、
準備しておきましょう。
土栽培と違い、培養土やスコップなどを準備しなくて良いのが特徴です。
■容器の選び方
水耕栽培をする場合、根がそれなりに伸びることができるスペースがあり、
シクラメンの塊茎が沈みこまないものが良いでしょう。
ガラス製などの透明度の高いものを使うと、
根の様子が見れますし、インテリアとして置いていても素敵です。
シクラメンの塊茎が全部水に浸かってしまうと傷むので、
ヒヤシンスの水耕栽培容器のように、
塊茎が自然と水に沈まない構造になっているものがお勧めです。
縦長のコップに針金をかけても良いでしょう(画像はサフランです)
■植え付け方
シクラメンの水耕栽培の植え付けは簡単です。
1.シクラメンの根についている土を落とします。
最初は大まかに土を落とし、ある程度落ちたら、水で洗って根をきれいにします。
土を洗う時、できるだけ丁寧に扱い、根を傷めないようにするのがポイントです。
*土を取りにくいときは、竹串などでていねいに取ります。
2.容器に根を洗ったシクラメンをセットし、
塊茎が完全に沈まない程度に水を入れます。
最初の植え付けは、これだけです。
とても簡単ですが、根を傷めると後に生育に影響が出るので、
根を傷めないよう注意して作業します。
開花期は、けっこう水を吸いますので、水切れに注意します
■栽培管理
水耕栽培で育てるためには、水は欠かせません。
植え付けて2週間ほどは、水だけで管理しますが、
その後は液体肥料を混ぜた水を入れるようにします。
液体肥料は、水耕栽培用のものでも良いですし、
カリが少し多めの市販されている液体肥料でも構いません。
規定よりも少し薄めにしておくと、肥料焼けの心配がありません。
水が減り、容器の中の根が大きく露出してしまうと、傷むことがあります。
水が完全に減るまで待たず、数日おきに交換すると良いでしょう。
減った分の水を足すというよりは、
残った水を一度捨て、新しい水に入れ替えるようにします。
中の水分を交換することで、清潔に保つことができます。
また、容器の壁面に藻が発生することがあります。
緑色になって汚れてきたら、中をきれいに洗っておきましょう。
>>シクラメンのハイドロカルチャー もあわせてご覧ください。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え