シクラメンの育て方 11月
11月に入ると、シクラメンの開花株が園芸店に並び始めます
地域によっては、11月初旬から、あるいは中旬から並んだりと様々ですが、
まだ出始めは、鉢数が少なく品種が出揃っていないこともあります。
12月に入ると、鉢数も多くなるので、たくさんの中から選びたい時は、
入荷がいつ頃になるのかを確認しておくと良いでしょう。
また、目当ての品種がある場合は、ネット販売を利用すると便利です。
[シクラメンの育て方 11月]
■基本の栽培管理
・日当たり
株が旺盛に生育する時期です。
購入株も、夏越しした株も、よく日光に当てるようにしましょう。
日照不足になると、徒長したり花が小さくなってしまいます。
また一方向からばかり日を当てていると、
光の方向に花茎が伸びたりして、姿が乱れます。
何日かに1回、鉢を回転させる鉢回しをして、
日の当たる場所を変えてあげましょう。
シクラメンは水切れしやすいです
・水やり
底面給水鉢の場合は、常に鉢皿に7~8分目くらいの、
水が溜まっているようにしておきましょう。
普通の鉢の場合は、土の表面が乾いたら、
球根に水が当たらないように注意しながら、たっぷりと与えるようにします。
鉢皿を敷いている場合は、雑菌が増えるので、
鉢皿に溜まった余分な水は捨てるようにします。
この時期、たくさんの葉を展開させ、蕾も次々と出てきます。
多少の乾燥には強いシクラメンですが、水切れを起こしてしまうと、
葉数が少なくなったり、すでに茂っている葉が黄変してしまいます。
葉の数はシクラメンにとってはとても大切です。
一枚でも多くの美しい葉を育てられるよう、水切れには注意しましょう。
*水切れしてしおれた場合はこのように対処します。
>>シクラメン しおれるときは?
天候の良いときは、日光に当ててあげましょう
・追肥
購入した株の場合は、購入後1週間ほど経ってから追肥を開始します。
植え替えした株の場合は、植え替えから1か月経ってから、
追肥を与えるようにします。
11月頃、シクラメンは葉や蕾をたくさん作るため、養分を必要とします。
タブレット状の緩効性の置き肥は、
窒素・リン酸・カリが同様のものを使うようにしましょう。
さらに1週間に1回のペースで液体肥料を与えるようにします。
液体肥料は、カリが少し多めのものを使うと良いです。
液体肥料を与える時は、底面給水鉢の場合は鉢皿に入れ、
普通鉢の場合は水と同様に上から与えます。
・花ガラ摘み
開花株を購入した場合は、花がすでに咲いているので、
咲いた花が傷んできたら摘むようにします。
同じように、傷んだ葉があった場合は、摘むようにしましょう。
夏越しした株は、まだ花を咲かせていないことが多いですが、
もし咲いているのであれば、開花株と同じように花ガラを摘みましょう。
花ガラを摘むと、余計な体力を消耗させず株を清潔に保つことができます。
*花ガラ摘みと葉組みの詳細はこちらをご覧ください。
>>シクラメンの育て方
・薬剤散布
10月~11月は灰色カビ病にかかりやすい時期です。
過湿に注意するのはもちろんですが、
さらに予防を強めるために、薬剤を使っても良いでしょう。
チオファネートメチル水和剤やGFベンレート水和剤などが使えます。
■11月のシクラメンの状態
・購入した株
購入してきた新しい株は、すでに葉もたくさん茂り、
花もたくさん咲いていることが多いです。
最初は新しい環境に慣らし、1週間ほど経って環境に慣れてきたら、
追肥を始めるなど、通常の手入れを行います。
購入したシクラメンに蕾がたくさんあります
・夏越しした株
生育期に入っているので、どんどん葉が増えている状態です。
球根の中央部を覗いてみると、小さな蕾がたくさんできている頃です。
休眠しなかった株などは、芽が動き出すのが早いので、
すでに数輪、開花している株があるかもしれません。
夏越しさせた株は、すでに開花している購入株に比べると、
休眠株も非休眠株も開花が遅れるのが普通です。
もし花が咲いていなくても、焦る必要はありません。
蕾の大きさは、だいたい2cm~4cmくらいです。
■参考
・シクラメンの育て方 12月
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方