ガーデンシクラメンの育て方 10月
10月に入ると、ガーデンシクラメンの苗が園芸店に並び始めます
色とりどりのガーデンシクラメンの苗を見ていると、
いよいよシーズンが始まったと、とてもワクワクしてきます。
10月になると店頭で見つけた素敵な苗を購入して植え付けたり、
以前から育てている株の生長具合を楽しんだりと、忙しくなってきますね。
来年の休眠まで、たくさんの花を楽しむために、
この時期にできる作業をしっかりと行っておきましょう。
[ガーデンシクラメンの育て方 10月]
■基本の栽培管理
・植え付け
購入した苗も、夏越しした苗も、9月に引き続き植え替えが可能です。
単体で鉢植えに、他の植物と合わせて寄せ植えにしたり、花壇に植えたりと、
丈夫で花期の長いガーデンシクラメンは、色々な楽しみ方ができます。
◎鉢、寄せ植え
植え替えは特に難しいことはありません。
ガーデンシクラメンは、あまり深く根を張らないため、
深さが15cmくらいあれば十分育てられます。
それよりも深いものを使う時は、鉢底石を多めに使って上げ底し、高さを調整します。
深い鉢に土を必要以上にたくさん入れていると、
土が含んだ湿気がなかなか抜けず、加湿状態となって根を傷めます。
また、植え付けの時は、根鉢を崩さないようにします。
球根の頭が少し出るていどの浅植えにするのがポイントです。
ガーデンシクラメンは、球根の中心に生長点があります。
球根上部を埋めてしまうと、生長が止まってしまったり、
球根が傷む原因となるので注意しましょう。
寄せ植えにする場合は、一緒に植えこむ他の植物選びにも注意します。
日陰を好む植物や、湿気を好む植物は、
ガーデンシクラメンと相性が悪いので避けましょう。
植え替えが終わったら、たっぷりと水を与えておきます。
葉組みもすると花芽が上がりやすいです。
非休眠株が咲き始めました
◎花壇
花壇に植えても、ガーデンシクラメンはとても活躍してくれます。
花が少なくなり、寂しくなりがちな花壇を、華やかな色で飾ってくれます。
株がほとんど広がらないため、株間を広くとる必要もなく、
植え付け直後から葉や花を存分に楽しむことができます。
植え付ける時には、まず花壇の土を15cmほど掘り上げます。
そこに新しい培養土(ガーデンシクラメン専用ならなお良い)や、
赤玉土や腐葉土を配合した土を入れて埋めます。
この時、土は必ず新しい清潔なものを使うようにします。
土を入れて表面をならしたら、苗の植え付けです。
根鉢が入るくらいの植え穴を掘り、
根を傷つけないようにポットから苗を抜いて穴に入れます。
根は崩さずそのまま入れ、周りの土を寄せて安定させます。
球根の頭が必ず出るように高さを調節し、軽く押さえます。
植え付ける時、土とガーデンシクラメンの根鉢を密着させようと、
あまり強く押さえてしまうと、逆に根を傷めることになるので注意します。
植え付けが終わったら、たっぷりと水を与えて土を落ち着かせます。
・置き場所
鉢植えや寄せ植えは、風通しと日当たりの良い場所に置きます。
できれば雨のかからない場所が理想的です。
晴れの日は日向に置き、雨の日は軒下に置くという方法でも構いません。
・水やり
鉢植えや寄せ植えの場合は、土の表面が乾いたら、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。
花壇などに地植えしている場合は、
1週間以上雨が降らない場合や、土が乾いていると感じたら、たっぷりと水を与えます。
水を与える時は、できるだけ葉や球根に水がかからないように注意します。
・追肥
植え付けが終わってから、2週間~3週間ほどしたら、追肥を開始します。
追肥はカリが多めの液体肥料を1000倍に薄め、水の代わりに与えます。
頻度は1週間に1回が目安となります。
花芽もどんどん上がっています(できれば雨にあてないように)
■ガーデンシクラメンの様子
・購入した株
ホームセンターや園芸店などに並ぶガーデンシクラメンの苗は、
ほとんどがすでに花がついています。
花が咲いているものをよく見て、花色など好みのものを選ぶようにしましょう。
購入する時は、
葉や花柄が健全に育っているか、
球根がぶよぶよと柔らかくなっていないか、
カビがはえていたり害虫がついていたりしないか、
をチェックするようにします。
・夏越しした株
夏越しに成功した株の中には、早くも開花が始まるものが出てきます。
休眠して夏越しした株は、非休眠株に比べると生育がゆっくりなので、
葉数が少ないこともありますが、何か異変がなければ問題ありません。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え