シクラメン 来年も咲かせる

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シクラメン 来年も咲かせるには?

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去年の12月9日に、花数が少ないので800円で購入できた大型シクラメン

 

 

気に入ったシクラメンや、贈り物の大切なシクラメンは、
できれば次のシーズンも鑑賞してみたいものです。

 

シクラメンは本来多年草なので、上手に管理すれば、
何年も豪華な花を楽しむことができる植物です。
次のシーズンもシクラメンを楽しむためのコツをご紹介します。

 

[シクラメン 来年も咲かせるには?]

 

 

■花後の管理

 

シクラメンはおもに晩秋から春までか花期です。
気温が少しずつ上がってくると、シクラメンは花を咲かせず、葉だけになります。

 

この時、花が終わったからシクラメンは終わりと思い込んでしまうかたがいます。
シクラメンは多年草のため、夏越しに成功すれば、
次のシーズンも花を咲かせることができます。

 

そのためには、まず来年も花を咲かせるだけの体力をつける必要があります。
花を咲かせ終わったシクラメンは、休眠までの間に、
少しずつ塊茎(かいけい)という球根状のものに養分を溜めこみ、株を充実させます。

 

株が充実していなければ、なんとか夏越しに成功できたとしても、
花数が極端に少なくなったり、花を咲かせないこともあります。

 

花が咲き終わるのが、だいたい5月に入って気温が上がり始める頃です。
それから休眠に入るまでは、塊茎を充実させる期間となるので、
この期間は水切れ・肥料切れを起こさないように注意します。

 

ただし、花を咲かせている時と同じくらい肥料を与えると、
逆に肥料過多となって塊茎が腐りやすくなるので、やや控えめにするのがコツです。 

 

また、この期間に難しいのが日当たりの加減です。
地域にょっては、5月に入ると急激に気温が高くなり、日差しも強くなります。

 

あまりに暑くなると、葉焼けを起こしたり、急な蒸れで塊茎が腐ってしまったりと、
シクラメンは、調子を崩してしまうことがあります。

 

遅霜の心配がなくなった後は、日向~半日陰の場所で管理するのが良いです。
特に午前中に日の当たる半日陰であれば、午後から日陰になって涼しくなるので、
シクラメンにとっては過ごしやすくなります。

 

5月以降、半日陰でも暑い場合は、風通しの良い明るい日陰に置いて管理します。
6月に入ると、どの地域も気温と湿度が高くなってくるので、
風通しの良い明るい日陰に置きます。

 

この時、休眠に入る株も出てくるため、
できるだけ雨の当たらない場所に置いておくのがポイントです。
>>シクラメン 花が終わったら

 

 

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室内で越冬中(フィルムは猫除けです)

 

 

■シクラメンの夏越し

 

シクラメンは夏の暑さと湿度の高さが苦手です。
冬の間にしっかりと管理した健全な株であっても、
夏場の蒸れによって腐ることはよくあります。

 

夏越しに成功するかどうかで、
シクラメンの今後の運命が決まるといっても過言ではありません。

 

シクラメンの夏越しには2つのタイプがあります。

1つは、葉をすべて枯らして休眠状態に入る休眠タイプ。
もう1つは、葉を残した状態で休眠せずに夏を越す非休眠タイプです。

 

シクラメンが休眠しようと葉数を減らしている場合は、そのまま休眠させてあげます。
葉が残っている場合は、強制的に休眠させることもできますし、
そのまま休眠せずに夏越しすることも可能です。

 

涼しく風通しの良い場所があれば、非休眠タイプの方が向いているといわれています。
休眠させるかどうかは、夏越し中の手入れや、
夏越し後に花を咲かせるタイミングなどで選択することができます。

 

6月葉が黄化して枯れ、10枚以下になった→休眠させます
6月葉が10枚以上残っている→非休眠が可能ですが強制休眠も可能です
夏越し中の水やりや追肥が面倒→休眠させます
夏越し中も葉を楽しみたい→非休眠なら葉が残ります
夏越し後、できるだけ早く花を咲かせたい→非休眠で管理します

>>シクラメンの休眠とは?

 

 

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非休眠で夏越ししました

 

 

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今年の10月28日、開花が始まっています

 

 

■植え替え

 

夏越しに成功したら、次のシーズンがくる前に植え替えを行います。
シクラメンの塊茎は、1シーズンで鉢からはみ出るほど生長することはありません。

 

だからといって、何年も植えっぱなしにしているのは、良くありません。
鉢の中が塊茎や根でいっぱいになり、水はけが悪くなるということがあります。

 

シクラメンは水はけの良い土を好みます。
水はけが悪い土では、病気にかかりやすく、根腐れを起こして生育が悪くなります。

 

1年間シクラメンが植えられていた鉢土は、
土に含まれていた細かい粉塵が底の方に溜まり、水はけが悪くなっています。

 

植え替えを行うことで、土がリフレッシュし、生育が良くなります。
休眠株は、土を一度すべて落とし、根を切って植え付けます。

 

 

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非休眠株は、根をいじらずに植え付けます

 

 

非休眠株は、根をあまりいじらず、一回り大きい鉢に植え替えます。
何年かすると、毎年一回り大きい鉢に植え替えるので、鉢の置き場に困ることがあります。

 

その場合は、夏越しの時に株を休眠させ、秋に植え替える時に土を落とし、
根を切ることで、それまでと同じ鉢に植えることができます。

 

ただし、根を整理することができても、塊茎は切らないため、
塊茎は少しずつ大きくなっていきます。

 

鉢のサイズを変えずに植え替えができるのは、だいたい3年が目安となるので、
あまり窮屈にならないうちに、また一回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。 

 

また、何年も育てて鉢が大きくなってくると、
鉢のサイズが大きくなるごとに、鉢の深さも深くなっていきます。

 

シクラメンの根が伸びる範囲は、だいたい深さ20cmくらいで足ります。
それよりも深い鉢に植えると、土の量が多すぎてしまい、
根腐れを起こしやすくなってしまいます。

 

鉢を大きくする時、口径が大きく深さが20cmくらいの鉢を選ぶか、
20cmよりも深い鉢しか用意できない場合は、
鉢底石や鉢底石変わりの発泡スチロールなどを、厚めに入れるのがコツです。

 

■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え



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