シクラメン 花が終わったら
いつまでも咲いていて欲しいシクラメン
シクラメンを育てていると、2種類の「花の終わり」がやってきます
1つは、開花中の花が咲き終わり、枯れてしまう花の終わり。
もう1つは、4月頃、シクラメンの花のシーズンが終わる、花の終わりです。
シクラメンを育てていると、必ずやってくる花の終わりです。
花の終わりの状態を観察し、適切な手入れをすることで、
今シーズンの花を長く楽しむことができ、
次のシーズンも楽しむことができるようになります。
[シクラメン 花が終わったら]
■咲いた花が終わったら
シクラメンのシーズン中、
開花した花が傷んで枯れてきたら、その花は終わりです。
そのまま放っておくと、種をつけて余計な体力を使ってしまいます。
余計な力を使うと、次の蕾が育ちにくく、花が小さくなったり、
まだ花期の時期なのに花が咲かなくなることがあります。
さらに、株が弱り切って枯れることもあるので、
余計なエネルギーは、使わせないようにする必要があります。
また、傷んだ花ガラが、他の蕾や葉、茎などにくっつき、
そこからカビが生えたり、病気にかかることがあります。
カビや病気にかかると、薬で治すのも難しくなるので、
できるだけ花ガラや枯葉は、取り除くようにしましょう。
そのために必要なのが、花ガラ摘み、枯葉取りです。
咲き終わって傷んできた花ガラを、花茎ごと摘み取ります。
花ガラを摘む時は、花茎の球根に近いところを指でつまみ、
少しひねるようにして取り除きます。
ハサミなどを使て切ると、断面から雑菌が入り病気にかかりやすいので、
ハサミは使わず、手で摘み取るようにしましょう。
また、花ガラだけでなく、枯れた葉も同じように摘み取ります。
枯れた葉でも、株についている間は生きようとして養分が使われます。
また、他の茎などに付着すると病気の原因となるため、
花ガラとともに、こまめに取り除くようにします。
■花の時期が終わったら
4月頃になると、気温の上昇とともに、シクラメンの花の時期が終わります。
新しい蕾が出てこないなら、咲いている花が最後となります。
シクラメンは球根植物で多年草なので、
夏越しをさせることで、次のシーズンも花を楽しむことができます。
シクラメンは暑さが苦手で、夏越しさせるのはやや難しいですが、
ぜひチャレンジしてみてください。
夏越しには2通りあり、地上部を枯らす休眠法と、
葉を残した状態で夏越しさせる非休眠法があります。
休眠させて夏越しすると、
花を咲かせ始めるのが1ヶ月ほど遅れますが、
休眠させた方が比較的簡単に夏越しできます。
葉を残して夏越しします
・葉を残して夏越し=非休眠法
シクラメンの花が咲き終わったら、
風通しの良い半日陰くらいの日当たりの場所に置きます。
できるだけ涼しい場所に置くようにし、
午後からは日が当たらない日陰が最適です。
傷んだ花ガラや葉は順次摘み取っていきます。
土が乾いたら水を与え、月に2回ほど薄めの液体肥料を与えます。
傷んだ葉を摘んでいると、葉数が極端に減ることがあります。
その場合は、葉を残して夏越しするのを諦め、
休眠させる方法に切り替えてもかまいません。
無理に葉を残そうと焦ると、過湿や肥料過多などになり、
シクラメンが、調子を崩してしまうことがあります。
・休眠して夏越し=休眠法
シクラメンの花の時期が終わり、
6月頃から、水を与えるのを完全にストップします。
地上部にはまだ葉も残っていることも多いので、
少し残酷なようにも思えますが、水を切ってください。
水を切ることで、葉は枯れてきます。
枯れた葉は、その都度摘み取り、清潔に保つようにします。
地上部が完全に枯れたら、風通しの良い日陰に置きます。
雨の当たらない、涼しい場所を選びます。
9月頃に植え替えを行うまで、水やりも追肥の必要もありません。
湿気の高い環境だと、カビが生えて球根が傷むことがあります。
風通しを良くして、涼しい環境を作ってあげます。
非休眠法・休眠法とも、8月~9月に生長が始まります。
大型のシクラメンは、夏越しが実に難しいのです。
しかし、無事に夏越しができて、葉が次々と芽生え、
蕾を持ち、再度開花を見られたら最高に嬉しいです。
■参考
・シクラメンの育て方 12月
・シクラメンの育て方 1月
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・シクラメン 花が倒れる理由は?