シクラメン 長く咲かせるには?
シクラメンの美しい花を見ていると、
できるだけ長くたくさん咲かせたい! と思いますよね
購入後、ていねいな手入れをすることで、花期を長引かせ、
翌年も花を楽しむことができますので秘訣をご紹介します。
[シクラメン 長く咲かせるには?]
シクラメンは、日当たりが好きです
■栽培環境を整える
花を咲かせることは、シクラメンにとってとてもエネルギーのいることです。
それを晩秋からずっと続けているのですから、だんだんと株が疲れてきます。
株が疲れ、傷んだりすると、花数が少なくなり花期が短くなりやすいです。
そうならないよう、育てている環境を、シクラメンに合わせて整えることが大切です。
栽培環境を整えるだけでも、株が充実して体力を維持しやすくなり、
花数が少しずつ増えて、花期が長くなります。
第一に日当たりです。
シクラメンは花を咲かせている間は、日向を好みます。
日当たりが悪いと、株がすぐに疲れてしまいます。
一方向からばかり光を当てていても良くないので、
時々鉢ごとシクラメンを回し、光の当たる方向を変えてあげましょう。
第二に風通しの良さです。
風通しの悪い場所では、根腐れしたり病害虫にかかる可能性が高くなるので要注意です。
第三に室温です。
室内で管理することの多いシクラメンですが、
暑すぎる場所や寒すぎる場所は苦手です。
シクラメンが最も生育しやすい温度は、10度~20度です。
また、最低温度と最高温度の差が10度くらいが、生育を促します。
暖房の効いた部屋では暑すぎることがありますし、
窓の近くでは夜に気温が急激に下がることがあります。
できれば日中は15度~20度までの暖房のあまり効いていない場所に置きます。
日が暮れた後は、10度~5度までの寒すぎない場所がお勧めです。
窓辺は外気の影響を受けやすいので、日が暮れたら窓から離すようにします。
花ガラや種を摘んであげましょう
■株を疲れさせない
花期を長くするということは、株を疲れさせないということと同じです。
できる限りシクラメンを疲れさせないように、手入れをします。
・花ガラ摘みをする
シクラメンの花は、開花した後10日ほどでしおれます。
ただ、品種や栽培環境によっては、日数が前後しますので、
花の様子を毎日見て、色が悪いものや、しおれているものは摘むようにします。
花が終わっているのにそのままにしておくと、種をつけることがあります。
種をつけることは、花を咲かせることよりも体力を使うので、
放っておくとどんどん体力を奪われるので摘むようにしましょう
こまめに花ガラ摘みを行えば、体力を維持することができ、花期を長くできます。
肥料の役割
・追肥を適切に
花ガラを摘んで消耗する体力を減らしても、
新しい栄養を補給しなければ、体力を奪われたままになります。
次々と新しい芽を発生させ、生長させ花を咲かせるためには、追肥は欠かせません。
肥料切れになると、花が咲かないだけではなく、
葉色が薄くなり、見た目も良くありません。
花が旺盛に咲いている間は、タブレット状の置き肥と、液体肥料を併用するのが良いです。
置き肥は、だいたい2ヶ月に1回交換するものが多いですが、
肥料の種類によって異なるため、チェックしてください。
また、液体肥料は、1週間~10日に1回のペースで与えるようにします。
効きすぎている場合は、液体肥料の濃度を薄めにしたり、与える頻度を下げます。
前回の置き肥や、底面給水鉢の鉢皿に入れた液体肥料が残っている場合は、
必ず捨てるようにします。
残っている肥料には肥料成分も残っている可能性があります。
そのまま新しい肥料を与えると、肥料濃度が高くなって根を傷めます。
株を充実させるために肥料を与えているのに、根を傷めてはいけませんね。
肥料は切らさない、けれど濃度が高くならないように気遣いましょう。
花の中央に新芽ができているので、生長を促します
■新芽を育てる
シクラメンの花芽は、塊茎の中心に近い部分から発生します。
小さな芽は、太陽の光を受けて少しずつ大きくなり、最終的に花を咲かせます。
ところが、この小さな芽がうまく育たないことがあります。
新芽が育たなければ、新しい花が咲きません。
新しい花が咲かないと、もうそこで花期が終わりになる可能性があります。
長さが2cmほどのシクラメンの新芽は、
花を咲かせるようになるまで、なんと80日ほどかかります。
新しい新芽が次々と出ている状態が続き、
なおかつその新芽が健全に育つことが、花期を長くできる方法です。
新芽が元気に育つためには、根からの養分の吸収も必要ですが、一番は太陽の光です。
ところが、先に大きく育った葉などが邪魔して、
新芽が日陰になってしまうことがよくあります。
いくら日当たりの良い場所に置いていても、
新芽に光が当たっていないのであれば意味がありません。
新芽に光が当たっていない時は、葉組みをしましょう。
葉組みをすることで、大きな葉が外側に移動し、株の中心まで光が入りやすくなります。
また、風通しも良くなるので、灰色カビ病などの病気も防ぐことができます。
葉組みはしょっちゅう行う必要はありませんが、月に2回くらい、
葉がなんとなく内側に寄っているなと感じた時に行いましょう。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え