ガーデンシクラメン 長く咲かせる
ガーデンシクラメン、冬に華やかで嬉しい花です、長く咲かせたいです!
ガーデンシクラメンは、冬の寒い時期でも花を咲かせる、貴重な植物です。
枯れた雰囲気になりがちな庭を、ぱっと明るく彩ってくれます。
そんなガーデンシクラメンにも、花期は限られています。
できるだけ長く咲かせるためには、どのように管理すれば良いのでしょうか。
[ガーデンシクラメン 長く咲かせる]
■ガーデンシクラメン 長く咲かせる
ガーデンシクラメンの花期は、だいたい10月~4月です。
早ければ9月から咲くこともありますし、
遅ければ5月まで花がついていることもあります。
反対に、管理の仕方によっては、もっと花期が短くなることもあります。
できるだけ長くガーデンシクラメンを楽しむためには、管理にコツがあります。
ガーデンシクラメンに元気がないときは、環境を見てみます
・環境を整える
ガーデンシクラメンは、大輪咲きのシクラメンに比べて、
暑さや寒さに強いという性質を持っています。
けれど、いくら性質が強いといっても、過酷な環境で育てれば、
それだけ生育が難しくなりますし、花期も短くなります。
ガーデンシクラメンは、花期の間は日当たりと風通しの良い環境を好みます。
日当たりが悪いと、出てくる花芽の数が減りますし、新しい花芽が出てきたとしても、
途中で萎れてしまうことも増えます。
また、葉が光合成できる量も少なくなるため、
花を咲かせるための養分が足りなくなることもあります。
風通しが悪いと、病害虫の発生が多くなります。
ガーデンシクラメンは、葉が硬く、やや重なるようにして茂るため、
風通しの悪い環境で育てていると、すぐに病害虫が発生します。
ガーデンシクラメンで起こりやすい病害虫には、ホコリダニやアブラムシ、
灰色かび病などがあります。
これらはすべて、風通しの悪い環境で発生が助長されるので、注意が必要です。
植え付け適期を守ると、次々と花が咲きます
・植え付け適期を守る
意外かもしれませんが、植え付け時期を守ることも、
長く楽しむためのポイントの1つです。
ガーデンシクラメンは、大輪咲きのシクラメンに比べて、寒さに強いといわれています。
多少の霜であれば耐えることができますし、中間地より暖かい地域であれば、
戸外での越冬も難しくありません。
けれど、あまりに遅い植え付けでは、きちんと根付く前に本格的な冬になってしまい、
耐寒性が悪くなります。
しっかりと根付いていれば、ある程度の寒さにも対応できるようになります。
植え付けは、遅くても11月中旬までに済ませるのが理想的です。
鉢植えの場合、12月上旬頃までは間に合いますが、
できれば11月中旬までに済ませておいた方が安心です。
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細口で球根や花、葉に水をかけないよう、水やりします
・適した水やり
ガーデンシクラメンは、水管理の仕方によっても、
長く咲かせることができるかどうかが変わります。
葉や花がぐったりとなるほどの水切れを頻発すれば、それだけ株自体が弱るので、
花を咲かせる体力がなくなり、花期が短くなります。
反対に、水をたくさん与えすぎると、それはそれで過湿となって根を傷め、
病気や、枯死の原因となります。
一番良いのは、土が乾いてからたっぷりと水を与えることです。
水やりを行う時は、土の状態をまずチェックしてから、乾いていたら与えます。
また、冬の寒い間は、日中の暖かい時間帯に水やりをしましょう。
夕方に水やりをすると、気温がぐっと下がって土が凍りやすくなります。
・肥料切れに注意
ガーデンシクラメンは、塊茎の中に養分を溜めている上、もともとの性質が強いため、
肥料を与えなくても、花は咲かせます。
ただ、花数がだんだんと減っていき、春になってもあまり花数が増えなくなります。
また、長く咲かせるほどの体力がないため、花期も短くなります。
花が咲いている間は、追肥が欠かせません。
植え付けから2週間~3週間ほどが経過したら、追肥を開始します。
規定通りに薄めた液体肥料を、1週間に1回のペースで与えましょう。
あるいは、固形タイプの肥料を与えても良いでしょう。
この場合、どの程度の期間肥効が続くかは、肥料の種類によって変わるので、
肥料の袋に書かれている説明をよく読み、追肥のタイミングを間違えないようにしましょう。
うっかり追肥を忘れて肥料切れの症状が出ても、
急激に大量の肥料を与えてはいけません。
肥料濃度が高くなりすぎてしまい、かえって弱らせてしまいます。
肥料切れのサインが出ていたら、まずは規定通りかやや薄めに作った液体肥料を与えます。
そこから回復してきたら、通常と同じように追肥を行います。
日当たり具合をチェックしましょう
・季節によって日当たりを変える
ガーデンシクラメンは、日当たりの良い場所を好みます。
特に花が咲いている時期は、日当たりの良い場所と悪い場所とでは、
如実に花数に差が出ます。
けれど、いつまでも日当たりの良い場所が一番とは限りません。
花期がそろそろ終わりとなる4月に入ると、徐々に気温が上がってきます。
この時、冬と同じように日当たりの良い場所に置いていると、
どうしても気温が上がりすぎてしまい、休眠に入りやすくなります。
ガーデンシクラメンの休眠には、地上部をすべて枯らすタイプと、
葉は残したままになるタイプがあります。
いずれの場合も、夏越しの時期がきたとガーデンシクラメンが判断すれば、
花を咲かせるのをやめてしまいます。
できるだけ長くガーデンシクラメンに花を咲かせ続けたいのであれば、
4月中旬を過ぎた頃からは、午後からの直射を和らげる工夫が必要となります。
鉢植えなどであれば、半日陰になる場所に移動ができるので、
適した場所に移動させます。
地植えの場合は移動ができないので、他の背の高い植物を回りに配置したり、
寒冷紗や遮光ネットなどを使って、直射を和らげるようにしておくと良いでしょう。
■参考
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・シクラメン 花が倒れる理由は?