シクラメン 葉が丸くなる
シクラメンを観察していると、葉が丸くなっていることに気づくことがあります
本来のシクラメンの葉は、丸くなることはほとんどありません。
この葉が丸くなる症状とは、何が原因で起こるのでしょうか。
[シクラメン 葉が丸くなる]
■シクラメンの葉が丸くなる原因
シクラメンの葉が丸くなる症状が出るのには、原因があります。
原因によっては、すぐに対応が必要になる場合もあるので、
症状が出ているのを見つけたら、すぐに原因が何かを調べて解決しましょう。
1．水切れ
シクラメンを育てる時の基本として、水の管理があります。
シクラメンは過湿を嫌うため、水はけの良い土に植えるのがポイントですが、
決して乾燥させればよいというわけではありません。
むしろ過度に乾燥させれば、当然水切れの状態となり、調子を崩します。
水切れの主な症状としては、
花や葉がぐったりとして元気がなくなるということがあります。
この他にも、それほど強い水切れではない場合や、
水切れした後に復活した時などは、葉が丸まる症状が出ることがあります。
シクラメンは生育期に葉がたくさんあり、花も次々と咲かせます。
水はけの良い土に植わっているということもあり、
意外と乾燥しやすく、また水分をたくさん蒸散しています。
寒い時期だからといって、土が乾くはずはないと思わず、
花が咲いている間は毎日土の状態をチェックして、
乾いていたら午前中に水やりをしておくようにしましょう。
夏越しして、生長を始めるときは、特に水やりに注意してください
2．葉が乾燥した
水切れはしていなくても、葉が乾燥することによって、
葉が丸まる症状が出る場合があります。
土が湿っているのに葉が乾燥する状況としてよくあるのが、暖房による乾燥です。
冬はただでさえ空気が乾燥しがちな季節です。
放っておいても空気が乾燥してくるのに加え、
暖房器具を使うことでさらに空気が乾いてしまいます。
加湿器などを使っている場合は良いのですが、自然に任せたままにしていると、
空気が乾燥しすぎてしまい、シクラメンの葉が丸まってしまいます。
また、暖房器具の熱や風がシクラメンの葉に直接当たることでも、
過度に乾燥して葉が丸まる原因となります。
暖房器具の熱や風が当たる場所にシクラメンを置いてはいけません。
また、暖房器具を使っていない場合でも、加湿器を使ったり、
簡易的に過湿ができる方法で、空気中が乾燥するのを防いでおくと、
葉が丸まる症状の予防になります。
恐らく病害虫の被害にあっているので、隔離して世話をします
3．害虫による被害
シクラメンの葉が丸まる症状が出る原因の中で、
最も厄介なのが、害虫による被害です。
シクラメンにつきやすい害虫の中に、
スリップス（アザミウマ類）やシクラメンホコリダニなどがあります。
これらの害虫は、葉に寄生して吸汁して生活するため、
数が増えてくると吸汁される箇所も増えていき、
葉が萎縮したり丸まったりする症状が出るようになります。
葉の表面上は特に問題がないように見えても、
葉の裏側を見た時に、小さな虫が動いているのを見つけたら、
害虫被害が出ていると思って間違いありません。
スリップスやシクラメンホコリダニは、体は小さくても繁殖力が強いので、
すぐに対応しないと、株全体の調子が悪くなり、
最悪の場合には枯れてしまうこともあります。
粘着テープで張り付けて捕殺したり、シャワーなどで洗い流す方法もありますが、
すでに数が多い場合は、薬剤の利用がお勧めです。
■参考
・シクラメンの育て方 12月
・シクラメン 育て方 温度は？
・シクラメン 室内の育て方は？
・シクラメンの育て方
