シクラメン 花をたくさん咲かせるには?
シクラメンは冬の鉢花の女王と言われます
花の女王の花姿を、少しでも長く、
たくさん楽しみたいと思うのは当然のことですね。
シクラメンの花をたくさん咲かせるためにすることは、
実は意外と簡単なことです。
次の3つのポイントをきちんと押さえれば、
冬から春まで、たくさんの花を長く楽しむことができます。
[シクラメン 花をたくさん咲かせるには?]
■シクラメン 花をたくさん咲かせるには?
1.日当たり良く育てる
シクラメンの花をたくさん咲かせるために、
一番大切なことは、日当たりの条件と日照時間です。
冬の間、室内で管理することが多くなるため、
どうしても戸外より日当たりが悪くなります。
日照不足になると、新しい花芽や葉芽がつきにくくなり、
すでにできている蕾も途中で枯れてしまい、咲かずに終わります。
それだけではなく、だんだんと株全体の元気がなくなり、
最終的には病気にかかり、枯れてしまったりすることもあります。
最低でも一日に3時間の日照を確保したいところです。
昼間は必ず日当たりの良い窓辺などに置くようにしましょう。
室内で管理するだけでなく、10度以上の暖かい日は、
外に出してたっぷりと光を浴びさせるようにします。
ただし、昼間は暖かくても、日が陰れば気温は一気に下がります。
午後3時を回ったら、室内に取り込むようにしましょう。
球根から顔を出し始めたばかりの小さな蕾や葉に、
十分な光を当てるため、葉組みという作業も行いましょう。
葉組みは、中央に寄り気味になる大きな葉を、
外側に引っ張り、株の中心まで光が届くようにするための作業です。
葉組みをしないからといって枯れることはありませんが、
葉組みをして、十分な光を株の中心に当てることで、
花数を増やすことができます。
また、葉が中央に、花が葉の間から伸びてしまい、
株姿が乱れてしまったシクラメンも、
葉組みをすることで美しい状態に戻すことができます。
日当たりと温度に気をつけてあげます
*フィルムは猫のいたずら防止です
2.適切な温度を保つ
シクラメンが心地よいと感じられる温度は、10度~20度です。
室内で管理する場合、この温度におさめるようにしておくと、
株にストレスがかかりにくくなり、花数が増えます。
気温が低いよりは、暖かい方が良いのでは?
と思うかもしれませんが、そうとも限りません。
シクラメンにとっては、20度を超える場所は、
少し暑いと感じられる場所なんですね。
25度以上になってしまうと、夏が来たのだと勘違いして、
休眠に入ろうとすることもあるくらいです。
冬は暖房をつけることも多く、室温が高くなりがちです。
20度を下回る室温は、人にとっては寒く感じることも多く、
暖房を強めがちですが、シクラメンにとっては良くありません。
どうしても暖房を入れる部屋にシクラメンを置きたい場合は、
省エネとシクラメンのため、暖房器具の設定温度を20度程度にし、
室温が上がりすぎないように工夫すると良いでしょう。
>>シクラメン 育て方 温度は?
追肥して肥料切れにならないようにします
3.水と肥料切れに気をつける
どのような植物も、水と肥料の管理が適切でないと、
順調に育つことができません。
シクラメンも同じで、水切れや過湿の状態が続けば、
枯れたり、生育不良を起こして新しい花芽をつけられず枯死します。
水の管理に関しては、
基本的な方法であげていれば、だいじょうぶです。
肥料に関しても、特に難しいことはないのですが、
シクラメンは豪華な花を次々と咲かせるため、肥料が欠かせません。
肥料切れを起こすと、新しい蕾ができず、
その結果、花数が少なくなってしまいます。
花期の間は、2か月に1回のタブレット状の置き肥と、
1週間に1回の液体肥料を与えるのが基本です。
肥料の量が、少し多いように感じますが、
開花期には、体力をたくさん使うので必要とします。
1つ注意しなければならないのが、古い肥料です。
タブレット状の置き肥は、新しいものを与える時に、
古いタブレットを必ず取り除いてから新しい肥料を与えます。
液体肥料の場合、底面給水鉢に与える時は、
鉢皿に残っていた水や液体肥料は捨て、
新しい液体肥料を鉢皿に入れるようにしましょう。
>>シクラメンの肥料
■参考
・シクラメン 室内の育て方は?
・ガーデンシクラメンの育て方