シクラメン 球根が柔らかい
シクラメンは、塊茎(球根)から根や芽が出て育つタイプの植物です
葉や根の一部が腐っただけであれば、なんとか生き延びることもできますが、
肝心の塊茎が傷んでしまうと、枯れる確率が急激に高まります。
塊茎部分が傷む原因としては、深植えや水の与えすぎなどがあります。
他にも、何年も育てて塊茎が大きくなったシクラメンも、
腐りやすくなってくることがあります。
シクラメンの塊茎が少し傷んでいても、救う方法を試してみてください。
[シクラメン 球根が柔らかい]
■球根の柔らかさ
夏越し後のシクラメンの塊茎(球根)が柔らかくなっていたら、
植え替え等をしても復活は難しいといわれます。
けれど、実際に触ってみても、どの状態が柔らかくなっていて、
復活が難しい状態なのか分かりにくいことがあります。
実際に腐っている柔らかさと、健全な状態の柔らかさとの違いは、ずばり弾力です。
指で球根を押した時、弾力のある感触があれば、腐っていないと判断できます。
反対に指で押すとずるっとすべるような感覚がしたり、
組織がつぶれてしまったような状態であれば、腐っていると判断します。
健康なシクラメンの球根と根
■球根が腐った時の対処法
全部が腐ってしまったシクラメンは、さすがに再生することはできません。
まだ一部分だけが腐っている場合、
腐った部分を取り除くことで、再生できることがあります。
成功率はあまり高くないので、ダメでもともとという気持ちで行いましょう。
手順自体はあまり難しくありませんが、とにかく傷口が乾燥し、
それ以上腐る部分が広がらないように注意してあげることが大切です。
1. 塊茎の腐った部分を、ヘラやスプーンを使って取り除きます。
2. ティッシュなどを使い、塊茎に腐った組織が残らないよう、丁寧にふき取ります。
3. 腐敗した部分を取り除いたところに、草木灰をまぶし、乾燥を促します。
4. 塊茎に水が当たらないようにするため、底面給水で水を与え、様子を見ながら管理します。
休眠中のシクラメン、球根は張りがあります
◎ポイント
作業を行う時期は、腐っているのを見つけたら、すぐに行うようにします。
作業を行う時、一度塊茎を掘り起こしてからの方が、作業が行いやすくなります。
腐敗した部分を取り除く作業が終わり、傷口に草木灰をまぶしたら、
すぐには植え付けず、まずは傷口を乾燥させます。
日陰に半日ほど置いて乾燥させたら、新しい用土を使って植え付けます。
植え付け後は、通常よりも乾かし気味に管理すると、
過湿によって傷口が再び腐敗するのを防ぐことができます。
うまく管理すれば、傷口は乾いて新しい表皮が形成され、
シーズンに入るとまた新芽が出てきます。
株の状態により、作業をしたシーズンは花が咲かないことがありますが、
管理を続けて健康な状態を保てれば、翌シーズンには花を咲かせるようになります。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え