シクラメン 玄関に
こんなシクラメンが玄関で出迎えてくれたら嬉しいです
シクラメンの花期である、11月から4月は、開花する花が少ない時期です。
花の少ない季節には、玄関や廊下にシクラメンを飾れたら、華やかになりますね。
けれど、玄関や廊下にシクラメンを置いても、大丈夫なのでしょうか。
[シクラメン 玄関]
■環境が合えばOK
シクラメンにとって環境が合っていれば、
玄関や廊下のような場所でも、置いて育てることが可能です。
シクラメンが好む環境条件は、以下の通りです。
1. 日当たりが良い
2. 風通しが良い
3. 気温が5度以下、25度以上にならない
この条件に合う場所であれば、廊下でも玄関でも問題ありません。
原種シクラメンでも、環境を合わせてあげれば育ちます
■注意したいこと
シクラメンを育てる環境条件に合っていると思っていても、
実は満たしていないこともあります。
問題がないかをあらかじめチェックしてから、シクラメンを置くようにしましょう。
・気温差
シクラメンは、最低気温が5度以上で最高気温が25度以下の場所であれば、
なんとか生育することができます。
寒すぎるのも暑すぎるのも苦手なので、この気温帯であることは必須です。
ただ、最低気温と最高気温の気温差には、注意が必要です。
シクラメンの生育が一番良くなり、
花付きが良くなる気温は10度~20度とされています。
もちろん、これを多少上下したとしても、いきなり枯れるわけではありません。
ただ、最低気温と最高気温の温度差が大きすぎると、急激な変化となるため、
シクラメンはストレスを受けてしまいます。
例えば、昼間は日が当たり暖かくなり、室温が20度を少し超えても、
夜間に寒く、5度にまで下がる場所では、気温差が15度以上となります。
こうなると気温の上下が激しいため、シクラメンは生育しにくいです。
できれば最低と最高の温度差が、10度以内の場所に置くようにします。
温度差が10度までにおさえることができれば、
咲いた花も長持ちしますし、株の調子が悪くなりにくくなります。
・低温
廊下や玄関は、人が集まる場所ではないため、暖房を使うことがありません。
しかも戸外との隔たりが薄く、夜になると急激に冷え込むことがあります。
暖房のついている部屋に置くのも良くありませんが、
夜に5度以下に下がってしまう場所では、花や株が傷みます。
同じ家の中でも、いつも過ごす部屋と、玄関や廊下では、
温度差が大きいことがあるので、夜の冷え込みをチェックしておきましょう。
また、ある程度は低温に慣らしておくのもポイントです。
晴れて10度以上気温の上がった日は、
戸外に出して日光浴がてら、冷たい風に当てるようにします。
こうすることで、低温に慣れ、ある程度の冷えには耐えることができます。
さらに風に当たることで株が締まりますし、
戸外の日当たりの良い場所で日光浴することで、日照不足を解消できます。
ただし、戸外に出した日は、必ず夕方には室内に取り込むのを忘れずに。
いくら低温に慣らしたシクラメンであっても、
冬の夜を越せるほど、耐寒性がつくわけではありません。
天窓や吹き抜けで日照が良ければ、元気でいてくれます
・日当たり
ドアに小窓がついていたり、吹き抜けになっているなどで、
玄関や廊下でも明るい場合があります。
昼間でも明るい場所なら良いだろうと、シクラメンを置いていたら、
しばらくして調子を崩してしまうということがあります。
戸外の明かりが入ることで、玄関や廊下でも明るい場合はありますが、
これが日当たりの良い状態とは限りません。
日当たりの良い場所というのは、直射日光が当たる場所です。
明かりが入って明るい場所では、直射日光が当たっていないので、
日当たりの良い場所とはいえません。
どちらかというと、シクラメンは、明るい日陰といわれる環境を好みます。
昼間に直射日光が当たる場所かどうかを、チェックしておきましょう。
玄関のシクラメン、日照不足で葉が少し黄ばんでいます
■環境に合わない場所に置く場合
玄関や廊下が、シクラメンの生育条件に合わない場所の場合でも、
工夫しだいで飾ることはできます。
シクラメンの生育条件に合わないため、玄関や廊下に置いたまま栽培できませんが、
数日の間だけ飾ることはできます。
日常的には、日当たりと風通しの良い場所に置き、寒さと暑さに注意します。
お客様が来る時など、玄関や廊下をシクラメンで飾りたい時だけ、
玄関や廊下にシクラメンを移動して置きます。
*家で試したところ、2日くらいなら、生育に悪影響はなかったです。
数日のうちであれば、日当たりの悪い場所であっても枯れることはありません。
数日経ったら、また日当たりの良い場所に置いて管理します。
複数のシクラメンを育てておくことで、交互に飾っておくこともできます。
ただし、日当たりの問題は解決できても、寒さからは確実に守ります。
廊下や玄関が冷え込む場合、夕方以降は置き場所を変えるか、
冷えが強くならないように、シクラメンを保護しておきます。
段ボールや発泡スチロールをかぶせることで、
シクラメンに冷えが伝わるのを防ぐことができます。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え