シクラメン 花が倒れる理由は?
シクラメンを育てていると、元気がなくなり、
なぜか花がぐったりと倒れてしまうことがあります
立派なシクラメンの花が、ぐったりと倒れるのには理由があります。
考えられる原因は、主に次の5つなので、検証して原因を突き止めましょう。
シクラメンの株の状態によっては、
対処することで治すことができる場合もあります。
■シクラメン 花が倒れる理由は?
1.環境に慣れていない
購入してきてすぐの株は、
環境の変化によって大きなストレスを受けます。
どのような植物も、環境の変化でストレスを受けるものですが、
シクラメンの場合は、花や茎がぐったりと倒れることがあります。
新しい環境に慣れてしまえば、
管理に問題さえなければ、その後は元気に育ちます。
新しい環境に慣れるまで、1か月ほどかかることもありますが、
たいていの場合は1週間ほどで慣れてくれます。
環境の変化によって倒れてしまった花は、
湿らせた新聞紙にくるむことで、元の状態に戻ることがほとんどです。
もし一度戻った花がまた倒れてしまうようであれば、
別の原因が考えられますので、他のポイントをチェックしてみましょう。
シクラメンは温度に敏感です
2.暑さ、寒さに当たった
シクラメンが快適に過ごせる気温は、10度~20度です。
・低温
低温は5度までは耐えられますが、
5度以下になると花が倒れてしまいます。
5度以下の状態が続けば、そのまま枯れてしまうこともあります。
ある程度の低温に当てることは、
しっかりとしたシクラメンを育てるために必要なことですが、
あまり低温になりすぎないように注意しましょう。
また、冷たい風が当たっても同じような症状が出ます。
・高温
反対に、気温は高すぎてもいけません。
シクラメンは暑さに弱い植物です。
25度以上になると、自己保存するために休眠に入ることもあります。
20度以上の気温の中で育てていると、
花茎が伸びすぎて、倒れやすくなることもあります。
暖房が入っている部屋だと、20度以上になることも多いため、
できれば暖房の入っていない日当たりの良い部屋があると、
シクラメンにとっては快適です。
また、暖房の風に当てるのも厳禁です。
暖房器具から出てくる風は、室温より高い上に、乾燥が進みます。
暖房器具の風や熱が直接当たらない場所に置きましょう。
3.球根や根が傷んだ
過湿や病気で、球根が腐ったり、根が傷んだりしてしまうと、
うまく水を吸い上げられなくなり、花が倒れてしまいます。
球根や葉の裏、茎などをよく観察し、
カビなどが生えていないかを確認しましょう。
また、球根を指で押してみて、張りがあるかどうかもチェックします。
張りがあれば問題ありませんが、
ぶよぶよと柔らかくなっている場合は、すでに腐敗が進んでいます。
底面給水鉢ではないのに、土が常にじめじめと湿気ている場合は、
土の水はけが悪い状態です。
そのままにしておくと悪化するだけなので、
植え替えの時期でなくても、枯れてもともと、
という気持ちで植え替えをしましょう。
用土を水はけの良いものに変えるだけで、
状態を持ちなおすこともあります。
また、水やりを頻繁に行っている場合も、加湿になります。
底面給水鉢の場合は、鉢皿に溜めておいても構いませんが、
普通の鉢の場合は、必ず土の表面が乾いてから水を与えます。
水やりをした後、鉢皿に水が溜まっていた場合は、
捨てておくようにします。
水切れで倒れた花は、元に戻せることが多いです
↓
しゃきっと元気♪
*さらに詳しくは、
4.水切れ
底面給水鉢の鉢皿の水が無くなっていたり、
外出していて水やりができなかった場合、
水切れを起こして花が倒れることもあります。
土の乾き具合を確認し、もし土が乾いていれば水切れです。
もし土が湿気ている状態であれば、他のことが原因です。
乾燥してしまった土を湿らせるため、水を与えます。
底面給水鉢であっても、まずは上からたっぷりと水を与えます。
土全体が湿ったら、鉢皿に溜まった余分な水をいったん捨てます。
鉢皿を戻した後、新しい水を鉢皿に溜めて様子を見ましょう。
普通鉢の場合も、上から水をたっぷりと与えます。
鉢皿に溜まった余分な水は捨て、その後は様子を見ます。
種を採取しないときは、茎を取り除きます
5.花が終わった
シクラメンの花は、開花が終わってすぐは、
あまり茎が倒れることはありません。
花が終わってからよほど放置したものや、
種ができたものはだんだんと倒れてきます。
もし種をつける目的がないのであれば、
気付いた時点で取り除くようにしましょう。
花ガラを摘む時と同じように、指でねじりながら引っ張ると、
株元からキレイに取り除くことができます。
*さらに詳しくは、
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え