ガーデンシクラメン 植え替えは?
ガーデンシクラメンを元気に育てるために、
植え替えをすることは、とても大切なことです
植え替えといっても、一回だけではなく、
ガーデンシクラメンの状態や時期によって変わります。
植え替え自体は、手軽な作業ですので、
次の花期に、美しい花をたくさん咲かせるのにもお勧めです。
ガーデンシクラメンの植え替え適期や方法について、
画像をまじえて、わかりやすくご紹介します。
[ガーデンシクラメン 植え替えは?]
■基本の植え替え
園芸店などで購入したガーデンシクラメンの苗を、
鉢や花壇などに植え替える適期は10月~12月中旬頃までです。
ただし、鉢植えと地植えでは適期の期間が違うので注意が必要です。
ガーデンシクラメンの苗は、9月下旬から店頭に並ぶ場合がありますが、
この時期はまだ暑い日もあり、ガーデンシクラメンにとっては暑すぎます。
ガーデンシクラメンは寒さに強い反面、暑さに弱い性質があります。
暑い日に、日当たりの良い場所に置いていると、
葉や花が倒れて、元気がなくなってしまうことがあります。
初期の段階でそうなると、なかなか元に戻すことができず、
花を咲かせることができなくなることも多いのです。
夏の暑さを引きずっている状態では、
植え替えをしても、失敗してしまう確率が高くなります。
涼しくなってから、苗を選んで購入し植え替えた方が安心です。
ガーデンシクラメンの植え替えができるようになるのは、
鉢植え・地植えともに10月頃からで同じです。
どちらも植え替えてから、本格的に寒くなるまでに、
しっかりと根を張っておく必要があります。
根張りをよくするために、鉢植えは12月中旬までに、
地植えは11月中旬までに植え替えをするのが最適です。
植え替えが遅れてしまうと、根張りが弱くなり、
寒さに耐えきれなくなることがあり、開花も寂しくなります。
夏越しした寄せ植えのガーデンシクラメン、とっても大きくなって開花しています
■夏越し前の植え替え
冬の間、花壇に植えていた株や、寄せ植えにしていた株は、
清潔な用土で、1株ずつ鉢植えにすると元気に育ってくれます。
花壇では、風通しと排水性が良くそのまま夏越しが可能な場合は、
無理に鉢に植え替える必要はありません。
寄せ植えの場合は、他の植物などと干渉することもあるため、
できれば植え替えた方が、夏越しも容易になります。
植え替える時は、4月中旬~5月中旬までが適期です。
・地植えの場合
花壇などの地植えにしているものを、鉢に植え替える場合は、
まず株を掘り上げる作業をします。
できるだけ根を傷めないよう、根鉢が崩れないように、
スコップなどで掘り上げます。
複数の株を株間が狭い状態で植えている場合、
根と根が絡んでうまく掘り上げられないことがあります。
その場合は、一度すべての株をまとめて掘り上げてから、
根を傷めないように丁寧に、1株ずつに分けます。
掘り上げた苗は、根鉢をあまり崩さないよう、
新しい鉢に植え替えましょう。
1株ずつ植えたほうが元気に育ちます
・寄せ植えの場合
地植えと同じように、まずは掘り上げるか、鉢を外します。
複数の株をまとめて植えている場合は、
そのまま掘り上げてから1株ずつに分けるようにします。
根鉢はできるだけ崩さないように注意して、新しい鉢に植え替えます。
・注意したいこと
植え替える時は、新しい用土を使うようにしましょう。
植え替えた後は、球根に当たらないように注意しながら、
たっぷりと水を与えておきましょう。
夏越しして植え替えた3年目のガーデンシクラメン
11月初旬には花芽がいっぱいできています
■夏越し後の植え替え
購入したばかりの苗であれば、秋以降の植え付けになりますが、
夏越しをさせた2年目以降の株は、植え替え時期が少しずれます。
基本的には夏は休眠期となりますが、
環境によっては、葉を残して非休眠の状態で夏を越すこともあります。
休眠株、非休眠株、どちらの場合も、
植え替えをする時期は8月下旬~9月中旬頃です。
生育が始まる前後に植え替えをしてリフレッシュすることで、
秋以降にもまた元気に花を咲かせてくれるようになります。
ただし、植え替え方法は、
休眠株と非休眠株とで少し違うので注意してください。
・休眠株の場合
植え替える時、根鉢を完全に崩し、
根を三分の二ほど切って植え替えます。
1.球根の上部の枯れた葉を取り除き、根鉢を鉢から抜きます。
2.根鉢を崩して土を落とします。
3.古い根の三分の二を切り落とします。
4.新しい用土を使って植え付けます。
5.植え付け後は、球根に水が当たらないように水を与えます。
根鉢を崩す時、根を強く引っ張ると、
球根に傷をつけてしまうことがあります。
根の先端は切り落とすので、切れても問題ありませんが、
根の付け根部分は強く引っ張ると、
球根から引きちぎることになり、球根を傷つけます。
根鉢を崩す時は、必ず丁寧に作業をしましょう。
非休眠株、2015.11.17のようすです
・非休眠株の場合
非休眠株の場合は、夏の間もずっと根が動いている状態です。
そのため、根を傷めないよう、ていねいに植え替えをします。
1.植え替えを行う2日~3日前に、カリ分の多い液体肥料を与えておきます。
2.枯れたり傷んだりしている葉を取り除きます。
3.古い鉢からガーデンシクラメンの根鉢を崩さないように抜きます。
4.古い鉢より一回り大きい鉢(あるいは花壇など)に、鉢底石や用土を入れ、植え付けます。
5.植え付けた後は、水をたっぷり与えておきましょう。
植え替え前にカリ分の多い液体肥料を与えることで、
根が植え替えに耐えられるように準備しておくことができます。
古い鉢から抜く時、新しい鉢に植え付ける時、
必ず根鉢が崩れないように注意します。
根鉢が崩れると、根を傷めてしまう可能性があります。
あまりにも調子が悪いときは植え替えてみます
■調子が悪い時の植え替え
ガーデンシクラメンの調子が悪い時、
その原因によっては、植え替えた方がよさそうな時もありますね。
初心者の方は、植え替え適期でない時期に、
ガーデンシクラメンを植え替えるのは怖いかもしれません。
けれど、そのまま放っておいても、
症状が悪化して枯れてしまうこともあります。
適期でなくても、植え替えをしてリフレッシュすることで、
その後に回復し順調に育つこともあります。
あるいは、その年は花まで咲かなくても、
翌年にまた花が咲くようになることもあります。
植え替え適期以外で植え替えを行うのは、
躊躇してしまいがちですが、思い切って試してみましょう。
1.鉢からガーデンシクラメンを抜く。
2.根の状態をチェックする。
3.根鉢を崩し、傷んでいる根を取り除く。
4.清潔で水はけの良い土を使って植え付ける。
5.植え付け後、たっぷりと水を与える。
6.1週間ほど明るい日陰で養生し、
その後通常通りの管理を続けて様子を見る。
適期以外の植え替えは、ガーデンシクラメンにストレスを与えます。
植え替えずに済むのであれば、無理に植え替えなくても良いです。
調子の悪い原因を必ず見定めて、
ガーデンシクラメンの植え替えが必要だと感じたら、
ていねいな植え替えをしてみてください。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え