シクラメン ヨトウムシ
ヨトウムシ、生長すると5~6㎝にもなり大食いです!
ヨトウムシは、シクラメン以外の、
花、野菜につく害虫として、よく知られています。
ヨトウムシは、ハスモンヨトウやロシタヨトウなどの蛾を総称したものです。
シクラメンを食害するのは、ヨトウムシの幼虫です。
最初は小さな幼虫も、生長すると5~6㎝になり、食べる量も増えていきます。
状況によっては大打撃をうけるので、対処法などを覚えておきましょう。
[シクラメン ヨトウムシ]
■発生時期と状況
一般的には、春と秋に発生が多くなります。
シクラメンの場合は、9月~11月の秋に発生することが多いので注意します。
ヨトウムシは、まだ小さい頃には集団で食害することが多く、
その後だんだんと生長してくにつれ、個別行動をするようになります。
食害されるのは、新芽、葉、花で、昨日まであった葉や新芽がなくなっていたら、
ヨトウムシの仕業である可能性が高いです。
ヨトウムシは、夜の間に食害をすることから、
ヨトウ(夜盗)と呼ばれるようになりました。
けれど、最初から夜に活動するわけではありません。
集団で行動しているうちなど、小さなうちは、
体が緑色をしていて、昼間に活動していることが多いです。
葉の裏など、緑色の場所に潜むことで、うまく体を隠します。
体が大きくなり、個別行動をするようになると、
だんだんと体が茶色~濃い茶色になり、夜間に行動するようになります。
昼間は食害する植物の株元付近の土の中に隠れ休んでいることが多いようです。
最初は小さな幼虫であることと、葉の裏に集まって食害しているため、
見つけるのが遅くなるケースが多いです。
気づいた時には大きく育ち、昼間には見つけにくいこともあるため、
まずは予防と早期発見が重要となります。
ヨトウムシの卵、発見したら葉を取り除きましょう
■ヨトウムシ予防法
ヨトウムシの被害を受けないためには、予防するのが一番です。
シクラメンの被害が多くなる時期の9月~11月に、
薬剤散布とネットで防除するのが効果的です。
ヨトウムシの親が飛来する数が少なければ、ネットだけでも十分対応できます。
防虫ネットや不織布、寒冷紗などを使ってトンネルやキャップ状の囲いを作り、
その中にシクラメンの鉢植えを入れ、卵を産み付けないようにする方法です。
また、念のため、アセフェート剤を散布しておくと、さらに安心です。
薬剤を散布する場合は、8月下旬頃が効果的です。
■ヨトウムシ駆除法
ヨトウムシの被害が出た場合、できる限り最小限に抑えるようにします。
最小限に抑えるためには、まず早期発見がポイントとなります。
早期であればあるほど、駆除が楽になり、被害も少ないので、
その後のシクラメンの回復も早くなります。
時々、シクラメンの葉の裏までよくチェックすると、早期発見につながります。
黒っぽい糞を見つけたら、幼虫がいることは確かです。
葉の裏や茎など、くまなく見ても見つけられなかった場合は、
すでに大きく育っている可能性があります。
株元の土を掘ると、丸まって休んでいる幼虫を見つけることがあるのですが、
そうするとシクラメンの根を傷つけそうで心配ですね。
そんな時は、夕方以降にまたヨトウムシがいないかをチェックします。
夕方を過ぎると、ヨトウムシは土から出てきてまた食害を開始します。
その時を狙って見回りをし、見つけたら捕殺しましょう。
薬剤はオルトラン粒剤など、色々なものが使えますが、
購入・使用する前に、必ずシクラメンに使えるかどうかを確認します。
様々な植物に汎用的に使える薬剤であっても、
シクラメンの記載がないものは使わないようにします。
■参考
・原種シクラメンの育て方
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え