シクラメン ナメクジ
ナメクジはさまざまな植物を食害し、被害の大きい害虫の1つです
シクラメンも環境によっては被害が多いので、注意します。
シクラメンの花や葉をナメクジに食べられてしまわないよう、
予防法、駆除方法など対策をご紹介します。
[シクラメン ナメクジ]
■発生時期と状況
ナメクジは、じめじめとした場所を好むイメージが強いです。
発生自体は春~秋が多いですが、好む環境さえあれば年中発生します。
戸外の場合は、冬は成虫のまま越します。
ナメクジは、どちらかというと昼間よりも夜間に活動していることが多く、
雨の日や曇りの日など、涼しくて湿度の高い薄暗い日は、昼間でも活動します。
晴れている日などは、鉢の裏や落ち葉の下、石の裏側など、
暗くて涼しい湿った場所に身をひそめ、涼しい夜がくるのを待ちます。
ナメクジはヨトウムシの幼虫などとは違い、
葉を丸裸にするほどばりばりと食べることはありません。
どちらかというと、不規則な穴をあけるような食べ方をし、
ナメクジが通った後にはキラキラとした筋が残るので、すぐに分かります。
また、食害するのは大きな葉だけとは限りません。
花びらやまだ小さな新芽を食べることもあります。
咲いた花を少量食べられるくらいならまだ良いですが、
次に控えている新芽を根こそぎ食べられてしまっては、
花を長期間楽しむことができません。
さらにナメクジが通ったことで、その粘液によって花がうまく開かず、
蕾のまま枯れてしまうといった被害が出ることもあります。
表面を這うナメクジの数が増えれば、
それだけナメクジが通った痕が残るので美観も損なわれます。
カタツムリもナメクジ同様の害虫です
■ナメクジ予防法
戸外で管理するガーデンシクラメン、冬は室内で管理するシクラメンも、
ナメクジの被害が出ることがあります。
共通する予防法としては、風通しが良く、
湿気のこもらない状態を維持することが大切です。
水の与えすぎによる過湿も、
ナメクジが好む環境を作ることにつながるため、気をつけます。
戸外では、ナメクジが寄らないよう、忌避剤を鉢の周りにまいたり、
ナメクジが嫌うとされるコーヒーかすなどをまいておきます。
あるいは、ナメクジが嫌がるといわれている銅イオンを利用し、
銅板を下、鉢底に敷くという方法もあります。
室内に鉢植えを取り込む時も、鉢の裏や縁の裏などにナメクジが潜んでいないかを、
よくチェックしてから取り込みます。
もしナメクジを見つけたら、その場で捕殺するのが一番です。
普段は、鉢の裏やプランターの裏に隠れています
■ナメクジ駆除法
ナメクジの被害が出た場合、シクラメンの鉢にナメクジがいないかを確認します。
ほとんどの場合、鉢の裏に潜んでいます。
シクラメンの鉢にいないときは、周りの鉢植えをチェックしておきます。
ナメクジは食害する植物の範囲が広く、シクラメンの近くに置いている鉢植えに潜み、
夜になるとシクラメンを食べている可能性もあります。
何か植えてある鉢だけでなく、空の状態で置いてある鉢なども、
一度チェックしておくと安心です。
ナメクジの被害が出た後も、ナメクジ予防法を続けつつ、
周りにいるナメクジの数を減らしていくのが遅いようで早道です。
特に戸外は、どこからでも侵入可能な状態になっているため、
少しずつでも数を減らすことが、被害の軽減へとつながるようになります。
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シクラメンを植えている鉢の周りに、
ナメクジ駆除用の薬剤を散布しておくのも効果的です。
*ナメクジ駆除剤の多くは、お子さんやペットが口にすると危険ですので必ず確認してください。
ただし、薬剤を直接周りにまいておくタイプの場合、
雨や水やりなどで薬剤が流れてしまい、効果が薄まることがあります。
その場合は、ケースに入っているタイプの薬剤を使うと、雨などにも強いです。
他にも、ビールを入れたコップやペットボトルを庭に置いておくことで、
そこにナメクジが入ります。
ナメクジはビールを好み、容器に入れておくと溺死するので、
数を減らしていくことができます。
バナナの皮を使う方法がありますが、効果は今一でした。
もし室内のシクラメンにナメクジ被害が出た場合は、
部屋を歩き回っているとは考えられません。
鉢の裏など、すぐ近くに潜んでいるはずなので、
よく観察し見つけて捕殺するのが確実です。
■参考
・原種シクラメンの育て方
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え