ガーデンシクラメン 秋の育て方
ガーデンシクラメン、夏越し後、早ければ9月から新芽や花芽が生えてきます
ガーデンシクラメンは夏の間、休眠したり、
葉数を減らして過ごし暑さを乗り切ります。
夏越しに成功したガーデンシクラメンの、
秋、9月~11月頃の管理法をまとめ、ご紹介します。
[ガーデンシクラメン 秋の育て方]
■基本の栽培管理
・栽培環境
夏の間、休眠していた株も非休眠だった株も、
日陰の涼しい場所で過ごしていましたが、
秋になったら再び生育期に入るため、日向に移動させます。
非休眠株は、9月中旬頃から日向に移動させます。
休眠株は、株によってはまだ新芽が動き出していないものもあります。
新芽が動き出している株は、9月中旬以降であれば日向に移動することが可能です。
休眠株の球根の中心から、小さな新芽がひょっこりとあらわれるので、
見落とさないように、注意深く観察します。
日向に移動させても、9月中はまだ昼間が暑い日があります。
そういった場合、湿気が高いと蒸れやすくなるので、
できれば雨の当たらない場所に置き、水分管理は水やりで行います。
夏越しできた株たち(非休眠株)
・水やり
非休眠で夏越しさせた株は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるようにします。
鉢の下に鉢皿を敷いている場合は、余分な水が鉢皿に溜まるので、
水やりのたびに捨てておきます。
休眠株の場合は、新芽が動いていない株は、夏越し中と同じ管理で構いません。
新芽が動いているのを見つけたら、非休眠株と同じように、
土の表面が乾いたら水を与えるようにします。
秋は涼しくなってくる時期なので、
あまり土も乾かないだろうと油断していると水切れさせることがあります。
生育期に入ったガーデンシクラメンは、夏よりも吸い上げる水分量が増えています。
気温が低くなって土が乾きにくくなったと思い込まず、
毎日土のチェックをして、乾いていたら与えるようにしましょう。
今年購入の株、良い香りがします
花芽もたくさんついています♪
・肥料
9月に入ったら、ガーデンシクラメンの生育期に入ります。
そのため、夏の間は薄めに作っていた液体肥料も、通常の濃度に戻します。
カリが多めの液体肥料を1000倍に薄め、1週間に1回のペースで与えるようにします。
休眠株の場合は、新芽が動き始めてから追肥を行います。
それまでは夏越し中と同じように、追肥をする必要はありません。
また、植え替えを行った後は、2週間~3週間は追肥が不要です。
植え替えから2週間~3週間が過ぎたら、再び追肥を開始します。
・植え替え
ガーデンシクラメンは、庭植えや花壇、鉢植えや寄せ植えなど、
幅広く楽しむことができます。
9月に入ったら、植え替え・植え付けを行いましょう。
・鉢植え
鉢植えで育てている場合、夏越し前に植え替えを行っていない場合は、
9月に入ったら植え替えをしておきましょう。
1年間植え替えをしていない鉢の中の土は、
微塵が下の方に溜まっていたり、肥料のバランスが崩れていたりします。
微塵が一部に溜まると、水はけが悪くなってしまうので、
一度植え替えをしてリフレッシュさせましょう。
・寄せ植え、花壇
寄せ植えや花壇に植え付ける場合も、
9月に入ったら植え付けることができるようになります。
他の植物との兼ね合いで、9月中に植え付けができなくても構いません。
ただ、あまり植え付けが遅くなると、寒くなる前に根を張ることができず、
弱ったり、枯れてしまうことがあるので注意します。
植え付けは遅くても、寄せ植えなら12月中旬、
花壇なら11月中旬までに済ませるようにします。
寄せ植えの場合、12月中旬ぎりぎりになってしまうと、
置き場所によっては寒さで傷むこともあるため、
11月中に植え付けておくのがお勧めです。
・元気な株とは?
夏越しに成功しているかどうか、新芽が出てくるまでは分かりにくいですね。
目の前の株が新芽を出す可能性があるのかどうか、
待ち遠しく不安になることもあるでしょう。
その場合は、球根を指で軽く押さえてみてください。
ぶよぶよとして柔らかくてなってしまっている場合は、
すでに球根が腐っているため、生育は望めないでしょう。
柔らかくなっておらず、硬い場合でも、球根の表面の皮が剥けてしまい、
中がからっぽになっている場合は、再生の可能性は低いです。
残念ですが、このような株の場合は、諦めましょう。
今シーズンもガーデンシクラメンを楽しみたいときは、
早めに次の株を準備しておいた方が得策です。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え