シクラメン 育て方

シクラメンの育て方.net

シクラメンとは?

読了までの目安時間:約 8分

 

スポンサードリンク


cyclamen02

シクラメンは、地中海が原産のサクラソウ科の多年草植物です

 

 

日本では、冬の豪華な植物として室内で鑑賞したり、

花壇や寄せ植えにして楽しむ花として、とても人気があります。
では、シクラメンとはどのような植物なのでしょうか。

 

 

[シクラメンとは?]

 

 

■名前の由来

 

シクラメン(cyclamen)は、ギリシア語でキクロス(kiklos)と呼ばれ、
「らせん」や「円」といった意味があります。

 

シクラメンの原種は、花を咲かせた後に結実すると、
花茎をくるくると巻いていく習性があります。
その姿からキクロスと呼ばれたとされています。

 

また、シクラメンには球根があり、
こちらが円の形をしていることから呼ばれたいう説もあります。

 

シクラメンには、「カガリビバナ」や「豚の饅頭」という和名があります。
カガリビバナは篝火花と書き、字の通り、
シクラメンの反り返った花の形が、
篝火に似ていることから呼ばれるようになった名前です。

 

植物の和名は、その姿形から名づけられることが多く、
篝火花もそのひとつなんですね。

 

こういった和名は、なんとなく風流な雰囲気があり、
日本ならではといった感じです。

 

同じ和名でも、豚の饅頭というのは少し風流とは離れています。
こちらの和名は、シクラメンの英名であるsow breadからきています。

 

Sow breadは、日本語に訳すと「雌豚のパン」となります。
これは、シクラメンの球根が雌豚のエサになることから、
呼ばれるようになった名前で、日本風に訳すと豚の饅頭となります。

 

シクラメンの球根が雌豚のエサになるというのは意外です。

ドイツやフランスでは、アルプスのスミレと呼ばれています。

 

 

Primitive cyclamen

原種シクラメン

 

 

■日本での栽培歴

 

シクラメンが日本にやってきたのは、明治時代の初期とされています。
その後、大正時代の末期から本格的な栽培・生産が始まりました。

 

ドイツの種苗会社から取り寄せた種を育てるところから、
日本のシクラメン栽培は始まります。

 

ところが、最初は種や球根が腐ったりして、
なかなかうまく栽培できず開花も難しかったようです。

 

戦後になり、温室設備が充実してくると、
シクラメンの栽培農家もしだいに増えていきました。

 

1985年頃、冬の鉢花の女王として、シクラメンの人気が高まった頃、
画期的な鉢が発売されました。
それが、底面給水鉢です。

 

この鉢が普及したことで、水やりの負担が減り、
生育のばらつきを抑えることに成功したのです。

 

現在でも、室内用の大型シクラメンの鉢植えには、
底面給水の鉢が使われていることが多いです。

 

画期的な底面給水鉢が登場したことで、
近年では年間2000万鉢を超えるシクラメンが生産されています。

 

 

cyclamen

底面給水鉢で安心 C)イングの森

 

 

■香りの探求

シクラメンにはもともと香りがありましたが、
一般的に出回っているシクラメンからは香りはほとんどしません。

 

それは、シクラメン・ペルシカムという品種から改良を繰り返し、
香りよりも花の大きさや形、色に特出させたためです。

 

シクラメン・ペルシカムの香り成分には、
もともと埃や乾燥した木材のような香りのする、
セスキペルテンという成分が主になっています。

 

セスキペルテンは、人間が花に求める香りとは程遠いことものです。

日本では、1975年頃に「シクラメンのかほり」という歌が大ヒットし、
シクラメンに香りや芳香があって欲しいという要望が高まりました。

 

育種家の間では、良い香りのするシクラメンの改良も進められましたが、
セスキペルテンが邪魔をして、なかなかうまくはいきませんでした。

 

そんな中、1996年に日本の研究所が、
シクラメン・ペルシカムと良い香りのシクラメン・プルプラセンス、
とをかけ合わせ、2系統の育成に世界で初めて成功しました。

 

このシクラメン・プルプラセンスは、
バラやヒヤシンス、スズランのような香り成分を含むため、
芳香性のあるヒヤシンスの誕生が叶うこととなりました。

 

香りのするシクラメンが登場したことにより、
花の色・形・大きさに加え、香りという選択肢も増えました。

 

 

cyclamen01

香りの良いシクラメンも登場します

 

 

■原種と園芸種

 

シクラメンは、北アフリカから中近東、地中海沿岸にかけて、
原種が15種類~21種類ほどが分布しています。

 

原産地では、夏の気温が高くても湿気が低く、冬は最低でも10度ほどと、
比較的暖かい気候で育っています。

 

低木の下や岩場で群生している様子がよく見られます。
原産地に比べると、日本の夏は高温多湿になることが多く、
冬は氷点下になる地域も多いです。

 

そのため、原産地の自生環境を引き継いでいる品種は、
改良を重ねた園芸品種であっても、
必然的に室内で育てる品種が多くなってくるのです。

 

シクラメンの原種には、春咲き・夏咲き・冬咲きに分けられます。
現在、日本で販売されているシクラメンは、
その中でも冬咲きの代表であるシクラメン・ペルシカムを、
品種改良したものがほとんどです。

 

冬咲き品種を改良したもののため、
日本で普及しているシクラメンは冬から春にかけて、
花を咲かせるも性質になっているのです。

 

>>シクラメンを各種見てみる
[シクラメン] ブログ村キーワード

 

タグ : 

シクラメン

シクラメンの種類|概要

読了までの目安時間:約 5分

 

スポンサードリンク


Cyclamen (2)

シクラメンには、実にたくさんの種類があり、それぞれ長所があります、
大きく分けると、4種類になります

 

 

◎シクラメンの分け方
・シクラメン(大型)
・ガーデンシクラメン
・ミニシクラメン
・原種シクラメン

 

こちらでは、それぞれの特徴をご紹介します。

 

 

■シクラメンの種類|概要

 

 

cyclamen (11)

・シクラメン(大型)
大型のシクラメンは、花の少ない冬に大ぶりの花を、
たくさん上げて咲かせるため、冬の鉢花の女王と言われています。

 

葉も花も大きく、花の形や色も個性的なものがあるため、
日本では、プレゼントやクリスマスの花として根強い人気があります。

 

ただ、日本の冬を戸外で越せるほどの耐寒性はないため、
長期に花を楽しむためには、室内で栽培管理をします。
また、夏が苦手で、夏越しするにはちょっとコツが必要です。

 

他のタイプのシクラメンに比べると、ゴージャスな雰囲気で、
鉢も株も大きく、栽培に手間がかかり、やや値段が高いです。
大型のシクラメンを夏越しさせたら、感動が大きいです!

 

 

Gardencyclamen (1)

・ガーデンシクラメン
シクラメンの中で、寒さに強いものを選抜し、
交配して作られた品種です。

 

大型のシクラメンよりも寒さに強いため、
戸外で容易に育てることができます。

 

ホームセンターや園芸店でも、
ガーデンシクラメンの苗は外に並んでいることが多いので、
大型シクラメンとの見分けはつけやすいでしょう。

 

品種にもよりますが、耐寒性は0度~-5度くらいまでなので、
寒冷地では冬越しに工夫が必要な場合があります。

 

冬は庭の花が少ない寂しい季節です。
そんな時に、明るい色のガーデンシクラメンが庭を彩ってくれます。

 

大型のシクラメンよりも花も葉も小さいですが、
寄せ植えや花壇に複数の株をまとめて植え付るとたいへん見栄えがします。

 

 

miniCyclamen

・ミニシクラメン
大型のシクラメンよりも花が小さいタイプのシクラメンのことです。
花の大きさが4cm以下のものを主にミニシクラメンと呼んでいます。

 

大型のシクラメン同様、花形も花色も豊富です。
ガーデンシクラメンと見た目が似ていますが、耐寒性が弱いです。

 

ミニシクラメンの方が、寒さに弱いため、
基本的には大型のシクラメンと同様に室内で育てます。
大型シクラメンよりも、寒さと病害虫に強いです。

 

ただし、現在はミニシクラメンはほとんど流通がなく、
育てやすいガーデンシクラメンをミニシクラメンと呼ぶこともあります。

 

 

cyclamen (27)

・原種シクラメン
名前に原種とついているように、
園芸品種である大型のシクラメンやガーデンシクラメンとは違い、
品種改良されていません。

 

原種シクラメンは、冬、夏に強く育てやすいのも魅力です!

 

品種改良されていないため、花形や花色はあまり多くなく、
基本的には紫や白、赤系統の色が多いです。

 

見た目は少し地味なように思えますが、
野性味が漂い、ナチュラルな愛くるしい雰囲気に惹きつけられます。

 

主に冬が開花期の園芸品種とは違い、
花期がだいたい3種類に分かれています。
春から初夏、夏から秋、冬から早春に咲くものです。

 

原種系の中には葉に特徴があるものも多く、
さらには地上部が枯れずに残るもシクラメンもあり、
リーフとしても活用できます。

 

原種と聞くと、栽培が難しいと思うかもしれませんが、
手に入りやすい普及種は、栽培が容易なので育ててみてください。

>>シクラメンを各種見てみる
[シクラメン] ブログ村キーワード

 

タグ :  

シクラメン 種類

シクラメン 育て方の楽しみ

読了までの目安時間:約 8分

 

スポンサードリンク


Primitive cyclamen

シクラメンは、多くの花色や形、葉の模様があり、
毎年、新しい品種の登場にも驚かされます

 

 

シクラメンを育てる楽しみは、どこにあるのでしょうか?

 

 

[シクラメン 育て方の楽しみ]

 

 

■花の色と形が豊富です

 

ホームセンターや園芸店などをのぞいてみると、
シクラメンの花色には、赤、深紅から淡いピンク、
紫から藤色、そして白まであります。

 

それぞれの花の縁に別の色が入るバイカラーのもの、
グラデーションのようになっている花など様々です。

 

花色だけでなく、花の形も実は1種類ではありません。
シクラメンは篝火花(かがりびばな)と呼ばれるように、
篝火のような形をしているのが特徴です。

 

けれど、オーソドックスな篝火の形以外にも、
花の縁にフリルがあったり、花びらの先端が細くシャープなもの、
八重咲きでボリュームのある品種もあります。

 

シクラメンは花びらが反り返っていますが、
最近では花びらが反らず、ふんわりとキュートな品種もあります。

 

 

Cyclamen

花色、形が豊富なシクラメン(楽天市場)

 

 

■葉もバリエーションたっぷり

 

シクラメンの葉も個性的で魅力があり、種類が豊富です。
シクラメンの葉は、よく見るとハートのような形をしていて、
縁が細かく波打っています。

 

形は一定ではなく、品種によって丸い形をしていたり、
少し角ばったりしているものもあります。

葉の色も色々で、薄い黄緑~濃い緑まであり、
さらにはシルバーカラーの葉もあります。

 

葉には斑のようなものが入りますが、

これも一定ではありません。
同じメーカーの同じ品種であっても、
葉の色や斑の入り方は株によって異なることがあります。

 

ホームセンターに並んでいる普通のガーデンシクラメンでも、
葉の色や斑がそれぞれ違っているので、選ぶ楽しみが大きいですね。

 

葉にも特徴があるため、花ガラを摘んだ後など、
花が少し減ってしまっている時期であっても、
カラーリーフとして、美しさを堪能することができます。

 

 

Gardencyclamen (10)

ガーデンシクラメンは、寄せ植えや花壇に活躍してくれます

 

 

■屋外でも室内でも楽しめます

 

シクラメンは室内向けに販売されているものと、
屋外向けに販売されているものとがあります。

 

それぞれの環境に合った品種を選ぶことで、
内外どちらでもシクラメンを楽しむことができるのです。

 

室内向けのシクラメンは、株自体が大きく、
葉も花も大振りのものが多いです。

 

その分、ゴージャスな雰囲気があり、
花が咲き揃っている間は見応えがあります。

 

屋外向けのシクラメンは、
ガーデンシクラメンと呼ばれ、寒さに強い性質を持っています。

 

室内向けのものより、葉や花がコンパクトですが、
その分花壇や寄せ植えなどに大活躍してくれます。

 

 

Cyclamen (3)

部屋で花を眺めてリラックス

 

 

■栽培管理は意外と簡単です

 

室内向けの品種でも、屋外向けの品種でも、
シクラメンは管理が難しいと思い込んでいませんか?

 

実際に育てると、意外と手間がかからないことが分かると思います。
同じ株を毎年たくさん咲かせようと思うと、
少しコツが必要になりますが、不可能ではありません。

 

開花株を購入し、ワンシーズンだけでも楽しみたい、
のであれば、初心者の方でもじゅうぶん世話ができます。

 

シクラメンの管理のコツは、水と光と気温です。
水やりの秘訣を覚え、冬の間もたくさん日光を当て、
適切な気温(15℃~25℃)で、栽培管理するだけです。

 

気温の調節はやや難しいかもしれませんが、
寒さに強い品種の良苗を選べば、より簡単に育てられます。

 

 

Primitive cyclamen (2)

近日、人気の高い原種シクラメン

 

 

■個性的な生態が面白いです

 

シクラメンは、葉も花も個性的ですが、
その生態もなかなかユニークで面白いものがあります。

 

たいていの植物が、花の後に種をつけるように、
シクラメンも種をつけることがあります。

 

シクラメンは種ができると、花茎をくるくると巻いていきます。
とくに原種系は、コイルのように巻いて、愛らしいものです。

 

ギリシア語でシクラメンは「キクロス(kiklos)」と呼ばれますが、
意味は「らせん」です。

 

花茎がくるくると巻いてくる姿から名づけられたのでしょう。
品種によっては花茎が巻かないものもありますが、
太めの花茎の先端が膨らんでいる姿も面白いです。

 

 

cyclamen (26)

シクラメンのくるくると巻く花茎

 

 

シクラメンの中には、
シーズン以外の時期を休眠して過ごすものもあります。

 

シーズン中は、葉がぎゅっと詰まっていて見えませんが、
シクラメンは実は球根植物です。

 

休眠中は葉も花もなくなり、丸い球根だけになってしまいます。
品種によって、休眠中の姿も多少変わりますが、

 

葉や花がついていた名残が球根の中心に残ることが多く、
もじゃもじゃの頭を土から出しているように見えます。

 

シーズンに入ると、また新たなは葉や花を伸ばして、
楽しませてくれるようになります。

 

 

Cyclamen (4)

3年目のガーデンシクラメン、花芽が上がってきました(2015.10.12撮影)

 

 

このように、シクラメンは年間を通して、その姿を楽しめます。

花の盛りの時期、葉だけの時期、種をつけている時期、

休眠している時期、それぞれの姿を観察していると、

 

シクラメンへの愛着が徐々に深まってきて、
翌シーズンも咲いてくれたら、こんなに嬉しいものはありません♪

>>シクラメンを各種見てみる

 

タグ :  

シクラメン

1 39 40 41