原種シクラメン 芝生

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原種シクラメン 芝生

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こちらはロックガーデンですが、芝植えの雰囲気はこのような感じです

 

 

原種シクラメンの植栽の中でも、
意外性もあって楽しめるのが、芝生との組み合わせです。

 

芝生の中に原種シクラメンを植えるときのコツは何でしょうか?
また、どのような品種を選ぶと良いかをご案内します。

 

[原種シクラメン 芝生]

 

 

■芝生と相性が良い

 

芝生は庭をデザインする上で、とても人気のある植物です。
公園などでも、芝生のエリアには人が集まりやすいですね。

 

庭に芝生を植え暖かい日差しの下でにごろ寝するのが夢というかたもいるでしょう。
芝生は年中青々としているイメージがあるかもしれません。

芝生は、大きくわけて夏芝と冬芝という2種類に分けられます。

 

夏芝は暑さに強く、夏でも青々としている反面、寒さには弱いので、
冬には地上部が枯れてしまうことが多くなります。

 

冬芝はその反対で、冷涼な気候を好むため、冬でも芝が残りますが、
暑さには少し弱いため、夏は枯れることがあります。

 

一般的によく植えられている高麗芝などは、夏芝です。
冬芝は冷涼な気候を好むため、暖地などではあまり利用されません。
どちらの芝を植えるにしても、原種シクラメンを一緒に植えることは可能です。

 

夏芝と合わせる場合、冬に生育することの多い原種シクラメンなら、
冬枯れの茶色い芝の中で、原種シクラメンの葉の緑や花色がよく目立ちます。

 

冬芝と一緒に合わせる場合、冬でも芝は青々としていることが多いですが、
よく茂った芝の中から、原種シクラメンの葉や花が、
ちらちらと見えるのは可愛らしいものです。

 

つんつんと細長いタイプの葉を伸ばす芝と、丸い葉を出す原種シクラメンは、
葉が違ったタイプの形をしているからこそ、引き立て合うことができます。

 

原種シクラメンにとっても、芝は相性の良い植物です。
原種シクラメンを地植えにする場合、耐寒性と耐暑性の高いものを選びますが、
それでも夏の日差しには弱いですし、土が凍るのは生長を阻みます。
そんな時、芝はとても良い隠れ蓑になります。

 

夏場は茂った葉が、休眠中の原種シクラメンに陰を作ってくれるため、
直射日光が当たるのを防ぎ、冬は、マルチの代役で土が凍るのを予防してくれます。

 

 

美しい花が近くで見られて、個体によっては良い香りもします

 

 

■芝の中の原種シクラメン

 

芝の中に原種シクラメンを植えると、可愛らしい光景を見ることができます。
まず、芝のすらっとした草姿に、丸みを帯びた原種シクラメンの葉や、
色のある花が入ると、雰囲気が変わります。

 

原種シクラメンは、芝のようにみっしりと詰まった状態ではなく、
1つの塊茎から複数の葉や花を出すため、点在する状態となります。

 

そのため、芝のエリアの中に、ぽこぽこと原種シクラメンが顔を出し、
ランダムに咲く原種シクラメンにより、平面的になりがちな芝に動きが出ます。

 

さらに原種シクラメンは、種によって繁殖することができます。
そのため、何年も育てていると、自然と種が落ち、
そこから新しい原種シクラメンが発生します。

 

思わぬところから、小さな原種シクラメンが出ているのを見つけると、
大切にしまっていた宝物を見つけたような、幸せな気持ちになれますね。

 

原種シクラメンは、植え付ける時には苗が小さいこともありますが、
何年も大切に育てると、塊茎は少しずつ大きくなり、葉数も花数も増えていきます。

 

新たに種から増えた小さな株も加わり、
原種シクラメンの中でも、大小さまざまな株が育ち、動きがでるようになります。

 

 

芝生に可憐な花、いいですね♪

 

 

■手入れの注意点

 

芝といえば、手入れの中に刈り込みがあります。
心配なのは、この刈り込みの時に、原種シクラメンを傷つけてしまわないかです。

 

けれど、少し注意して作業をするだけで、
実はあまり原種シクラメンを傷めることはありません。

 

原種シクラメンの品種にもよりますが、
秋~春にかけてが生育期の原種シクラメンの場合、
晩春~晩夏までは休眠していることが多いです。

 

そのため、芝の手入れである刈り込みを行う時には、
地上部がない場合が多いため、干渉する可能性が減ります。

 

それでも塊茎を傷つける可能性があったり、
葉や花がすでに出ている時期に刈り込みを行いたい場合は、
原種シクラメンの近辺のみ、ハサミで手入れするようにしましょう。

 

原種シクラメンの葉や花を切らないよう、
注意しながら手で刈り込めば、細かい調整が可能になります。

 

それから、忘れがちになりますが、原種シクラメンにも肥料は必要です。
1年のうち、休眠している期間もあるため、常に肥料を効かせる必要はありませんが、
葉や花を出している生育期間中は、肥料を与えた方が生育が良くなります。

 

といっても、あまり多肥にするのも良くないので、
生育期間中に1ヶ月に1回くらい緩効性の化成肥料を与えるだけでも十分です。

 

水やりなども必要になる時がありますが、
雨の当たる場所なら、水やりがほとんどいらない場合もあります。
原種シクラメンは過湿に弱いので、水を与えすぎないようにしましょう。

 

 

 

 

■適した品種

 

原種シクラメンにはたくさんの種類がありますが、
どの品種でも芝と合わせられるというわけではありません。

 

芝と合わせて植えるということは、地植えが基本となります。
その場合、鉢植えのように場所を移動させたり、
室内に取り入れて管理するといったことができません。

 

また、冬枯れで寂しくなる時期に葉や花が欲しいのであれば、
その時期に生育する品種を選ぶ必要があります。

 

日本の戸外で地植えが可能な品種として、
ヘデリフォリウムコウムといった品種があります。

 

これら2つの原種シクラメンは、庭植えできる上に、
耐寒性と耐暑性があるので、日本ではとても人気があります

 

人気が高い分、苗の流通量も多いのも魅力です。
また、葉に変異が多いため、同じ品種でも葉の色や模様が異なるもの、
花の色合いが異なるものを楽しむことができます。

 

■参考

・原種シクラメン 庭植え
・原種シクラメンの育て方



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原種シクラメンの育て方

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