シクラメン 夏の育て方

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シクラメン 夏の育て方

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冬と夏を超えて咲き誇る近所のシクラメン

 

 

シクラメンは夏の暑さに弱いため、半数くらいは、
地上部の葉を枯らした状態で休眠して夏を過ごします。

 

中には休眠せずに夏越しをする株もあるため、
株の状態によって管理を変える必要があります。

 

夏を越えることができれば、
1年目よりもさらに大株に育ったシクラメンを楽しむことができます。

 

けれど、夏は株を過湿や暑さで株を傷めてしまい、
株を枯らせてしまうことも多い時期でもあります。
2年目の栽培に向けて手入れをしてあげましょう。

 

 

[シクラメン 夏の育て方]

 

 

■夏の基本の育て方

 

6月頃は、まだシクラメンの塊茎が生長している時期です。
けれど株によっては、夏越しの準備にすでに入っている場合があります。

 

夏を休眠して過ごすか、休眠せずに過ごすかで、
管理方法が異なるので注意しましょう。

 

・置き場所
すでに気温が十分に上がっているので、室内に取り込む必要はありません。
基本的には戸外に置いて管理します。

 

6月に入ると、日差しも強くなって気温も高くなり、
さらに梅雨に入ると湿度も上がります。
>>シクラメン 梅雨対策

 

シクラメンにとっては、湿度と気温が高いこの時期が、一番辛い時期です。
すでに休眠に入りかけているものや、休眠状態になっている株は、
建物の北側など、風通しが良くて涼しい、日陰に移動させます。

 

休眠中は水分を必要としないので、雨の当たる場所は厳禁です。
必ず雨の当たらない場所に置いておくようにします。

 

まだ休眠の体勢に入っていない株も、強い日差しは不要です。
明るい日陰くらいで十分です。

 

湿気がこもると株を傷めるので、風通しがよくて涼しい場所が最適です。
また、非休眠株であっても、雨が当たる場所は避けた方が安心です。

 

雨の当たるような場所だと、梅雨のように長雨が降った時に過湿になり、
塊茎や根が傷む原因となります。

 

 

関東地方ですが、休眠に入らず元気に夏越ししました

 

 

・水やり
休眠株や、休眠させるために水を切っている株は、
水やりをしないように注意します。
うっかり水を与えてしまうと、休眠中でも塊茎が腐ることがあります。

 

非休眠株の場合は、土の表面が乾いたら、
鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与えます。

鉢皿を敷いている場合は、必ず鉢皿に溜まった水を捨てるようにします。
鉢皿の水をそのままにしていると、過湿の原因となります。

 

また、底面給水鉢で管理している場合は、
冬期と同じように鉢皿に水を溜めて水を吸わせるようにします。

 

ただし、鉢皿の三分の二ほどの量の水を入れた時、
1週間経っても鉢皿の中に水が残っている場合は、
残っている水を一度捨ててから新に水を入れるようにします。

 

また、気温が高い時期は、鉢皿に藻が発生しやすくなります。
鉢皿に藻が発生したら、キレイに洗っておくようにしましょう。

 

・追肥
休眠株やこれから休眠する株には、追肥は不要です。

 

非休眠株の場合は、地上に葉が残っているので、薄い液肥を与えます。
2週間に1回のペースで与えますが、時期によって与える肥料の濃度が変わります。

 

6月中は1000倍希釈にして与えますが、7月以降は2000倍希釈にして与えます。
いずれもカリ分が多めの肥料がお勧めです。

 

 

夏越し後に咲いてくれると嬉しいです!

 

 

■夏越し中のトラブル

 

夏越しをしている間、何事もなければそれが一番良いのですが、
やはり日本の夏はシクラメンにとっては辛いものです。

 

きちんと世話をしているつもりでも、トラブルが起こることがあります。
休眠株は、水に当たらないよう、風通しの良い涼しい日陰に置くことで、
トラブルが起きにくいのですが、問題は非休眠株です。

 

夏越し中に起きやすいトラブルを知っておき、
もし起こった時にはすぐ対処できるようにしておきましょう。

 

・底面給水鉢
底面給水鉢のシクラメンは、基本的には鉢皿に水を入れて水を与えます。
けれど、鉢皿に常時水が入っていることにより、
水分が鉢内で停滞し、過湿状態となることがあります。

 

加湿になると根が傷み、根は水分を吸えなくなります。
鉢皿に溜めていた水が、いつまで経ってもほとんど減らない場合は、
こういった状態になっている可能性があります。

 

水分が鉢内で停滞している場合は、土に溜まった余分な水分を抜くために、
鉢皿をはずして管理します。

 

レンガなど少し高さのある丈夫なものを両端に置き、
その上に魚焼きやバーベキューに使うような網を置きます。

 

網の上に鉢皿をはずしたシクラメンの鉢植えを置きます。
鉢皿をはずすと、鉢底から不織布などが出ているので、
それを網の隙間に入れて垂れさせておきます。

 

この状態でしばらくすると、鉢土が乾いてくるので、
土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまで水を与えるようにします。

 

水を与える時は、普通鉢と同じように上から与えるようにしましょう。
乾湿の差を作ることにより、根が正常に働くようになります。

 

 

夏越ししたガーデンシクラメン

 

 

・非休眠株の葉がなくなったら
非休眠の状態で夏越しをしている株は、本来は葉が残ったままで夏を過ごします。
ところが、調子を崩してしまった株は、
葉がどんどん枯れてしまい、一枚もなくなってしまうことがあります。

 

こんな時は、非休眠株として管理していた株を、休眠株の管理に切り替えます。
完全に水を切り、土が乾いても水を与えません。追肥も不要になります。

 

風通しの良い涼しい日陰に置き、秋に新しい芽が出てくるまで待ちましょう。
ただし、調子を崩した時に、塊茎が柔らかく腐ったようになっている場合は、
休眠株として管理していても、夏越しできない可能性が高いです。

 

その場合、もしかすると何か病気にかかっている可能性もあります。
病気に感染した株を、健全株の近くに置いておくのは危険です。

 

残念ですが、すぐに処分した方が健全株のためには良いでしょう。

 

■参考
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・シクラメン 花が倒れる理由は?



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