ガーデンシクラメン 夏 育て方

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ガーデンシクラメン 夏の育て方

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今年も元気に咲いてくれたビクトリア系ガーデンシクラメン

 

 

秋~春にかけての生育期が終わり、
夏はガーデンシクラメンにとって少し辛い時期です。

 

この夏を乗り越えられるかどうかで、
次のシーズンもガーデンシクラメンを楽しめるかが決まります。

 

翌年も楽しむため、6月~8月頃の、
夏のガーデンシクラメンの管理方法をまとめました。

 

[ガーデンシクラメン 夏の育て方]

 

 

■基本の栽培管理

 

・栽培環境
一般的なシクラメンに比べると、
寒さだけでなく、暑さにも少し強いガーデンシクラメンですが、
それでも日本の夏は蒸し暑く、ガーデンシクラメンにとっては辛いものです。

 

できるだけ風通しが良く、涼しい場所に置くことが基本となります。
夏の直射日光は、ガーデンシクラメンにとっては強すぎるため、
できるだけ避けるようにします。

 

特に西日に当たると、一気に状態が悪くなるので、西日には当てないようにします。
明るい日陰が理想的ですが、どうしても直射日光が当たってしまう場合は、
寒冷紗や遮光ネットを使い、50%ほど遮光できる環境を人工的に作ってあげます。

 

鉢植えはそのまま移動できますが、地植えで、涼しい環境を作るのが難しい場合は、
一度掘り上げて鉢植えにしてから、涼しい場所に移動させます。

 

地植えだけでなく、寄せ植えにしていたものも、1株ずつ鉢に戻すことで、
夏の栽培管理が楽になり生長も促すので忘れずに戻しておきましょう。

 

 

梅雨時に、雨で調子が悪くなったガーデンシクラメン

 

 

・水やり
ガーデンシクラメンは、春頃からだんだんと花数が減り、
葉も黄色く変色して数が減っていきます。

 

夏は休眠期とされていますが、地上部の葉をすべて枯らして完全休眠する場合と、
何枚かの葉を残して夏を越す非休眠の場合とがあります。

 

それぞれに水やりなどの管理方法が変わるため、間違えないようにしましょう。

 

・休眠株
休眠株の場合、休眠中は水を与える必要はありません。
むしろ水を避ける必要があるため、水やりは不要ですし、
雨の当たらない場所に置いておく必要があります。
明るさも必要ないので、完全な日陰に置いても問題はありません。

 

・非休眠株
葉が何枚か残っている状態のため、根も動いています。
葉を維持するために水分が必要となりますが、乾燥気味に管理するのがコツです。

 

生育期よりもさらに湿気に敏感になります。
できれば雨の当たらない場所に置き、土が乾いたら水を与えるようにしましょう。

 

乾燥気味に管理するとは、水を少量しか与えないということではなく、
土が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えることです。

 

その後、再び土が乾くまでは、水やりは控えるようにします。
鉢の底から水が出てくるほどたっぷりと水を与えることで、
新鮮な空気を土の中に送り込むことができ、土の湿気具合も均一にすることができます。

 

また、水を流すことで土の温度を下げることができます。

 

 

非休眠株は、薄い液体肥料を、少ない頻度で与えます

 

 

・肥料
肥料を与えるかどうかも、休眠株か非休眠株かで変わります。
休眠株には、肥料を与える必要はありません。

 

非休眠株は、葉を維持する必要があるため、
生育期よりも薄い液体肥料を、少ない頻度で与えます。
液体肥料は、生育期の時の倍に薄めたものを使います。

 

頻度は基本的には1週間に1回ですが、7月のみ2週間に1回のペースで十分です。
どの月に与える場合でも、カリ分が多めの液体肥料を与えましょう。

 

・夏越しのコツ
夏越し時、休眠株と非休眠株と、どうやって切り替えれば良いか迷うところです。
休眠株は、休眠中の水やりや追肥が不要なので、管理が楽になります。

 

ただ、芽の動き出しが遅いため、開花もゆっくりになります。
非休眠株は、水やりや追肥は必要になりますが、
常に芽が動いている状態のため、咲き始めが休眠株よりも早くなります。

 

育てている環境に、休眠株と非休眠株とどちらが合っているのかは、
6月に入った頃の状態で見分けることができます。

 

・休眠株
葉が急激に黄色くなった後に枯れ、
葉の枚数が10枚以下の場合は、完全に休眠する方法をとるようにします。

 

6月中旬頃から、意図的に水を与えないようにし、完全に水を切ります。
こうすることで、残っていた葉も枯れ、株は休眠状態へと入ります。

 

シクラメンは、本来休眠した状態で夏を越すため、
完全に休眠していると球根も腐りにくくなります。

 

 

無事、夏を越して花芽を持つガーデンシクラメン

 

 

・非休眠株
何枚か黄色く変色し、枯れる葉があったとしても、
10枚以上の葉が残っている場合は、非休眠株として夏越しさせることができます。

 

暑さが厳しくなると、葉が徐々に減り、8月頃には5枚ほどになりますが、
それでも調子が悪くなさそうであれば問題はありません。

 

環境によっては、ちらほらと花を咲かせる株が出てくることもあります。
水も肥料も与え続けるため、球根自体も育ち続けます。

 

そのため、非休眠株は、休眠した株よりも大株になりやすく、
うまく夏越しができれば、前のシーズンよりも花数が増えるのが魅力です。

 

ただし、高温多湿が苦手なガーデンシクラメンが、
一番辛い季節を休眠せずに過ごすため、過湿や病害虫には注意が必要です。

 

もし、風通しの良い、明るい日陰の涼しい戸外という、
非休眠の状態で夏越しするのに適した場所がないのであれば、
休眠させて夏越しをさせた方が、失敗が減ります。

 

・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え

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