シクラメン 枯れる原因
シクラメンをプレゼントされたり、買ってきたものの、
どうしても枯らしてしまう、という話をよく聞きます
何度育てても枯らしてしまう場合、
もしかすると管理方法が間違っているのかもしれません。
考えていた理由と違う原因で枯れることもあるため、
シクラメンを改めてチェックしてみてください。
[シクラメン 枯れる原因]
1.室温が不適切
気温が原因で枯れるシクラメンは少なくありません。
シクラメンが好む温度を把握せず、暖かい方が育つだろうと、
暖房のよく効いた部屋などに置くケースがあります。
けれど、暖房がよく効いて、20度以上の室温がある場所は、
シクラメンにとってはとても暑い場所となります。
寒さには弱いだろうと、室温を高くしてしまうと、
暑さでダメージを受け、枯れることがあります。
シクラメンは5度程度までなら、寒くても耐えることができます。
どちらかというと、ずっと20度くらいの場所に置いているより、
10度前後の少し寒い環境に置いた方が、株が締まって生育がよくなります。
気温が高過ぎたり、低過ぎたりすると、
花や葉の茎がぐったりとして倒れてしまう症状が出ます。
シクラメンを室内で育てる場合は、
日中と夜間の気温差が10度くらいが最適で、
日中に20度の場所では、夜間は10度くらいが望ましいです。
シクラメンの状態が良くないことに気づくのが早ければ、
温度を最適に保つことで回復します。
回復した後は、シクラメンにとって過ごしやすい室温に置くことで、
枯れるのを回避することができます。
>>シクラメン 育て方 温度は?
2.日照不足
日陰に置いておくという説明だけを聞いて、
シクラメンは日陰が大好きだと、思い違いをすることがあります。
*夏の間は、休眠させるかどうかにかかわらず、
シクラメンは、明るい日陰で管理します。
一日中、日の当たらない日陰にずっと置いていると、
最初は元気なシクラメンも、葉の色が悪くなり、
だんだんと花が咲かなくなり、やがて枯れてしまいます。
シクラメンの花が咲いている11月から3月の開花期は、
できるだけ日当たりの良い場所で管理します。
室内でも昼間は日の当たる窓辺に置くようにしましょう。
よく晴れて10度以上気温がある日は、日中に外に出して日光浴させます。
室内では日照不足になりがちなシクラメンも、
時々日光浴をさせることで、株が活性化します。
寒い時期、シクラメンの室内での管理
3.肥料が多すぎる
花を途切れさせないためにと、必要以上に肥料を与えるなど、
肥料の与え方を間違えると、肥料過多となってしまいます。
肥料成分が多くなった土では、根が焼けて傷み、
状態が改善されなければ、やがて枯れることになります。
追肥の基本は、2か月に1回の緩効性固形肥料と、
1週間に1回の液体肥料でじゅうぶんです。
固形肥料を与える時、前回与えた肥料が、まだ形で残っている場合、
必ず古い肥料は取り除いてから、新しい固形肥料を与えます。
また、底面給水鉢の場合、
土の表面に肥料成分が固まって浮いてくることがあります。
基本的には鉢皿に溜めた水を吸い上げることで水を管理しますが、
時々は上から水を与えるようにしましょう。
上から水を与えることで、土の表面や土中に残って、
濃度が高くなった肥料成分を、薄めることができます。
上から水を与えたとき、鉢底から出てきた水は、
余分な肥料成分も含んでいるので、必ず捨てるようにします。
こちらは肥料過多による不調です、植え替えましたが再生できませんでした
4.病気によるもの
春から梅雨時分、9月から開花期までに枯れるのであれば、
灰色カビ病や軟腐病にかかって枯れてしまうことがあります。
どちらも水はけの悪い土や、風通しの悪い環境が原因で起こる病気です。
土の水はけが悪い場合は、水はけの良い土に植え替えるようにしましょう。
初心者のかたは、シクラメン専用の培養土を使うと安心です。
また、咲き終わった花ガラや、変色し傷んでいる葉があれば、
その都度摘み取るようにしましょう。
終わった葉や花をつけていると、
余分な体力を使い、風通しも悪くなります。
摘み取る時は、ハサミを使わず、
必ず手でひねるようにして摘み取ると細菌感染しにくいです。
5.休眠期に入った
シクラメンが順調に生長していると、
6月、気温が25度を過ぎる時期に、古い葉が黄色くなり、
枯れて行き葉の枚数が減って、休眠に入る株が出てきます。
この休眠は健康的で自然な現象ですから心配は無用です。
*シクラメンの夏越しには、非休眠法と休眠法があります。
詳細は、こちら↓をご覧ください。
>>シクラメンの育て方
シクラメンの調子が悪い、花茎がぐったりとして倒れてしまった、
水切れを起こした……、見た目だけでダメだと判断するのは早計です。
花茎が倒れたり、水切れを起こしたくらいでは、
すぐに枯れることはないので、適切な処置をしてあげます。
■参考
・シクラメンの育て方 12月
・シクラメンの育て方 1月
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・シクラメン 花が倒れる理由は?