シクラメンの育て方 1月
1月、シクラメンは、先月に続き蕾が上がり、花も盛りの時期です
シクラメンに適切な管理をしていると、
株も元気で葉にツヤがあり、花もたくさん咲いているはずです。
もしシクラメンの調子が悪いのであれば、何か原因があるはずでなので、
早めに対処するようにすると持ち直して元気に育ちます。
[シクラメンの育て方 1月]
■基本の栽培管理
・置き場所
シクラメンの好む環境は、開花シーズンの間は変わりません。
屋内で風通しと日当たりが良く、
暖房器具の風が当たらない場所に置くようにします。
部屋の窓辺などで、1日5時間くらい日光に当てます。
日中が10度を上回る日は、外に出して日光よくさせましょう。
ある程度の寒さに当てることで、株が締まって、
葉柄などが徒長して間延びするのを防ぐことができます。
また、室内よりも屋外の方が、明るく日当たりもよくなります。
次に育っている小さな蕾に光を当て、大きく育てるようにしましょう。
・水やり
・底面給水鉢
底面給水鉢の場合は、鉢皿の水が減ってきたら、
三分の二の高さまで水を入れるようにしましょう。
鉢皿いっぱいに、水を入れると、
鉢の底に水面がつき、過湿や根腐れになりやすくなります。
また、時々は上から水を与えてあげると、
土中の肥料濃度を下げ、新鮮な空気を送り込むことができます。
この場合、鉢皿に溜まった余分な水は、一度捨てて、
鉢皿を戻してから新しい水を入れるようにします。
・普通鉢
普通鉢の場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
鉢皿に出てきた余分な水は捨て、溜めないようにしましょう。
水を与える時は、朝方や夕方など気温の低い時間帯ではなく、
気温の比較的高い午前中のうちに与えます。
*水切れしてしおれた場合はこのように対処します。
>>シクラメン しおれるときは?
・追肥
生育期の間は、次から次へと花芽を付け、大きな花を咲かせるため、
肥料切れをしないように気遣います。
前月と同様に、タブレット状の緩効性固形肥料と、
液体肥料の両方を与えるようにします。
緩効性固形肥料は、2か月に1回のペースで与えるため、
前月に与えた場合は、今月は不要です。
液体肥料は1週間に1回、1000倍希釈で与えます。
底面給水鉢の場合、鉢皿に残っている水を捨て、
鉢皿を戻してから希釈した液を入れます。
普通鉢の場合は、水やりと同じ要領で、
水の代わりに与えるようにします。
もし追肥をする時、鉢の中の土が乾きすぎている場合は、
表面を少し濡らしてから、液体肥料を与えましょう。
土を少し湿らせることで、土の中に安定して肥料成分が広がります。
>>シクラメンの肥料
・乾燥対策
暖房器具を使っていると、部屋の中は乾燥しがちです。
乾燥しすぎていると、土の乾きが早くなったり、
葉などが乾き、傷みやすくなってしまいます。
シクラメンに適度な水分を与えるようにします。
1. 葉水を与える
空気が乾燥していると感じたら、葉水を与えましょう。
霧吹きなどを使って葉に水分を与えることで、乾燥から守れます。
ただし、霧吹きを使う時、花に水滴がつかないように注意します。
花に水滴がつくと、シミの原因となります。
2. 砂で過湿する
鉢皿よりも大きい容器に、砂を敷きます。
砂を湿らせた後、大きな容器の中央に、鉢皿ごとシクラメンの鉢を置きます。
こうすることで、湿った砂から水が蒸散し、
シクラメンの周りの湿度を上げることができます。
■1月のシクラメンの状態
・購入した株
11~12月に購入した株は、最初に咲いた花が終わっている頃です。
続けて新しい蕾や葉が育ち、花が続いている場合は良いのですが、
調子が悪く、蕾や葉が育っていない場合があります。
この蕾や葉が育たない、株の調子が悪くなる原因は、
日当たり、室温、肥料に問題があるケースが多いです。
とくに日当たりが悪いと、株自体が弱り、
中央にできた新しい蕾や葉も、育ちにくくなります。
日当たりは問題ないのに蕾や葉が育っていない場合、
新しい蕾や葉に、光が当たっていないことがあります。
そんな時は、葉組みをして中央部分を広げてやり、
日光が株の中心まで、しっかり入るようにします。
>>シクラメン 葉組み方法
また、室温が高すぎたり、夜に冷え込みすぎたりしても、
株の調子が悪くなり花数が減ってしまいます。
15度~20度が一番適した気温で温度差にも気をつけます。
>>シクラメン 室内の育て方は?
夏越しした株は、花芽がたくさんできているでしょう
・夏越しした株
夏越しした株では、
非休眠株が、ようやく満開になる株が出てくる頃です。
休眠株は、生長の良い株が、開花を始める頃です。
市販されている株に比べると、開花がずいぶんと遅く感じますが、
2年目以降の株はこれが普通ですので、心配ありません。
この時期でも、まだ花が少ない株もあるでしょう。
株の中心に蕾がたくさんついているのであれば、問題はありません。
ついている蕾がスムーズに元気に育つよう、管理してあげます。
もし蕾の数が極端に少ないのであれば、
水切れ・肥料切れ・環境・病気など、何が原因かを見直します。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え