ガーデンシクラメン 日当たりは?
今年、購入したガーデンシクラメンたち、冬は日当たりの良い場所に置いています(2016.11.25撮影)
ガーデンシクラメンは、秋から春まで花を楽しめる上に、
上手に管理すれば何年も花を楽しむことができる植物です。
できるだけ健康な状態を保つためには、育てる環境に気遣ってあげます。
けれど、ガーデンシクラメンにとって最適な環境を作りたくても、
庭などの方角によっては、なかなか難しいこともありますね。
また、ガーデンシクラメンを何年も楽しむためには、
季節によって、管理する環境を変える必要があります。
ガーデンシクラメンを少しでも長く、毎年楽しめるように、
ガーデンシクラメンが好む日当たりの具合を覚えておきましょう。
フリルタイプのガーデンシクラメンは、水耕栽培に
[ガーデンシクラメン 日当たりは?]
■生育期間
ガーデンシクラメンは、秋から春までが生育期間です。
夏の間も、完全に休眠していない場合、
環境が合っていればゆっくりと生長していることもあります。
葉が出始める9月中旬から、生育が緩慢になる4月までは、
日当たりの良い場所に置くようにします。
特に花が咲く11月~3月は、できる限り日当たりの良い場所に置くと、
新芽、花芽が増え、花数も多くなります。
鉢植えや寄せ植えにしている場合は、
時間帯によって日当たりの良い場所に移動させると、
一日中日当たりの良い場所に置いておくことができます。
日当たりが悪く徒長したガーデンシクラメン
上の株を植え替えて日向に出したら元気になり……
花芽を持っています!(2016.11.25撮影)
■日当たりが悪い
日当たりの良い場所がどうしても確保できない場合でも、
ガーデンシクラメンの栽培を諦めることはありません。
一日中、日当たりの良い場所というのは、なかなかないものです。
確かにガーデンシクラメンは、日当たりの良い場所の方が生育が良いですが、
半日陰くらいまでなら、問題なく育ちます。
日当たりの良い場所に比べると、花数が減る場合もありますが、
枯れてしまうことはありません。
午後から夕方まで日の当たる場所や、午前中のみ日の当たるような、
半日陰の場所なら育てられます。
ただ、まったく日光が当たらない、完全な日陰では、生育が難しくなります。
また、半日陰のような場所で育てる場合、気を付けたいことがあります。
1つめは、風通しが悪くならないようにすること。
2つめは、水はけの良い土を必ず使うことです。
日当たりの悪い場所は、隣の建物などが近く、閉塞的なことが多いです。
そのため、風通しが悪くなりやすいのです。
ガーデンシクラメンは丈夫な植物ですが、
風通しの悪い場所は、病害虫の原因となります。
また、日陰の時間が長い場所は、土が乾きにくくなります。
ガーデンシクラメンの生育期間は、涼しい時期や寒い時期が長いため、
ただでさえ土が乾きにくい季節です。
半日陰の場所では、さらに土が乾きにくくなるため、
水はけの悪い土だと過湿の原因となるので注意します。
夏越しをして2年目の株も元気です
■日当たりだが調子が悪い
秋から春までの生育期間中は日向に置きますが、
時期によっては、日向だと調子を崩すことがあります。
ガーデンシクラメンは、大型のシクラメンに比べると、耐暑性も耐寒性もあります。
けれど、どちらも、とても強いというわけではありません。
特に耐暑性と加湿にはやや弱く、暑く蒸れる場所だと枯れてしまいます。
9月中旬頃から、日向へと移動させますが、残暑が厳しい年は要注意です。
夜間は涼しくなっても、晴れた日の日中は気温が高くなることがあります。
こういった時に、日当たりの良い場所に置いていると、
葉焼けや根腐れを起こしたり、暑さによって突然調子を崩すことがあります。
昼間の暑さで調子を崩した場合は、半日陰から明るい日陰に移動して養生させましょう。
10月に入り、残暑の心配が完全になくなってから、日向に戻して育てます。
休眠後のガーデンシクラメン
■休眠期間は?
ガーデンシクラメンの中には、5月~6月頃から、休眠期に入るものがあります。
ガーデンシクラメンの状態や育てている地域と環境によっては、
完全に休眠する株と、休眠せずに夏越しをする株に分かれます。
休眠、非休眠のどちらの場合でも、
直射日光が当たらない、風通しの良い場所に置くことが基本となります。
夏の間は、休眠株も非休眠株も、できるだけ涼しい場所で過ごさせるようにします。
また、必ず直射日光と雨や水が当たらない場所に置くようにします。
休眠株の場合は、水も肥料も与える必要はありません。
土がカラカラになった状態で夏越しします。
非休眠株の場合は、葉が残ったまま過ごすため、
いつものように、土が乾いたら水を与える必要があります。
やや乾燥気味に管理しておいた方が、過湿の心配がなくなりますが、
完全な水切れを起こすと株を傷めるのでよく観察してあげます。
日差しが強くなり、気温の高くなってくる5月頃から、
再び新しい芽が動き始める9月中旬頃までは、直射日光に当てないほうが安心です。
生育期は日向、休眠期は明るい日陰に置いて栽培するようにします。
*追記
近日のガーデンシクラメンは、とても丈夫な品種が多くなっています。
長雨や真夏の直射日光に当たっても夏越しできる株が9割以上ありました。
ただし、湿度が高いのは苦手ですので、風通しの良いところで育てます。
■参考
・ガーデンシクラメンの育て方
・シクラメンの育て方 1月
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方