シクラメン スリップス

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シクラメン スリップス

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スリップス(アザミウマ)は、様々な植物につく害虫ですが、
シクラメンにつくこともあります。

 

ごく初期の状態で見つけることはあまりなく、スリップスの数が増え、
症状がひどくなってきてから気づくことが多いので、とても厄介です。 

 

まずは予防に徹し、もし被害がでた場合は薬剤による防除も考慮します。

 

[シクラメン スリップス]

 

 

■発生時期と状況

 

スリップスは、高温乾燥を好む害虫のため、
気温の上がり始める初夏から、涼しくなる秋頃まで発生が多くなります。

 

ただし、湿度の高い梅雨の時期は、スリップスは湿気が苦手なので数が減ります。
冬の間も、温室などの高温で乾燥しやすい、風通しの悪い場所だと、
発生が多くなるので要注意です。

 

スリップスは、汁を吸うタイプの害虫で、
シクラメンの葉の裏や花びらに寄生し、汁を吸って被害を出します。

 

汁を吸われた部分は、委縮や変形し、奇形となる場合が多いのが特徴です。

 

明るく風通しの良い場所よりも、暗くて空気のこもったような場所を好む上に、
柔らかい部分を吸汁するため、新芽が発生し混み合う部分に潜むことが多いです。

 

花弁が吸汁された場合は、かすり状になる症状が出ます。

 

 

■スリップス予防法

 

症状を見つけた時には、すでに大繁殖し、株が弱り始めていることもあります。
そのため、まずは予防しておくことが大切です。

 

また、生育期間に入って花が咲き始めると、蕾などの内側に隠れるため、
薬剤を散布しても効果が出にくくなってしまいます。
シクラメンに近寄らせないことが一番です。

 

乾燥を嫌うため、時々葉水を与えるのが効果的です。
生育期間中である冬の間も、意外と室内は乾燥しています。

 

暖房の風が当たらない場所に置いておくのはもちろん、
適度に過湿をしておくようにすると、発生が抑えられます。

 

非休眠株の場合は、夏にも被害が出る場合があります。
鉢土への水やりだけでなく、葉の裏側に霧吹きで水をかけ、湿度を上げておきます。

 

ただし、塊茎がびしょ濡れになるような、大量の水を与えてはいけません。
塊茎が濡れたままになると、蒸れで傷んでしまうので注意します。

 

また、発生が特に多くなる4月~5月頃に、防虫用の粘着フィルムを設置しておきます。
シクラメンの近くに粘着フィルムを設置することで、
シクラメンに近づくスリップスを粘着テープにおびきよせ、捕殺することができます。

 

 

むし恋いこいの青色が効くそうです

 

 

■スリップス駆除法

 

症状に気づいた時には、薬剤なしで改善することは難しくなります。
スリップスに効く薬剤は、アファーム乳剤やスミチオン乳剤、ダントツ水溶剤などが使えます。

 

薬剤を散布する時は、できるだけスリップス本体に薬液がかかるように散布します。
また、スリップスの中には、薬剤に抵抗性があるものが出る場合があります。

 

同じ薬剤だけを続けて使っていると、抵抗性が出やすくなるので、
異なる薬剤を準備し、ローテーションで使用するのがお勧めです。
*スリップス(アザミウマ)の画像は、取材中です。

 

■参考

・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え



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シクラメンの病害虫

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