シクラメン 植える時期
シクラメンは晩秋から春まで花を咲かせ、
彩りの少ない冬の室内や庭を明るくしてくれる存在です
店舗にはたくさんのシクラメンが並びますが、
植える時期というのは決まっているのでしょうか。
[シクラメン 植える時期]
■大輪咲きシクラメン
大輪咲きシクラメン、つまり室内で管理するタイプのシクラメンの場合、
購入した株をどこかに植える作業はほぼありません。
というのも、お店に並んでいる時には、
すでに今シーズン過ごせるほどの鉢に植えられているからです。
今シーズン過ごせるくらいの鉢に植えられた状態で開花もしているので、
無理に植え替えを行うと、逆に根を傷めることになります。
どうしてもすぐに水切れする場合や、明らかに鉢が小さいと感じる場合は、
植え替えも必要になることがありますが、原則として植え付けの作業は不要です。
またシクラメンは、地植えで育てることは、ほとんどありません。
ただし、夏越しをさせた株の場合は、植え替えが必要になります。
8月下旬~9月中旬頃から、シクラメンの生育が再び始まります。
8月下旬~9月中旬頃に植え替えを行うことで、根がよく張るようになり、
その後の生育に差が出てきます。
球根がそれほど育っておらず、同じ鉢サイズでも栽培が可能な場合でも、
鉢中では微塵が詰まって水はけが悪くなっていることがあります。
シクラメンは水はけの良い環境を好むので、
鉢サイズに問題がなくても、植え替えを行った方が良いでしょう。
■ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは、大輪咲きのシクラメンに比べ、
耐寒性と耐暑性があるため、少し早い9月下旬頃から店舗に並び始めます。
たいていの場合、3合~4.5号くらいのポット苗として販売されているので、
購入後は植え付けが必要となります。
鉢植えにするにしても、花壇植えにするとしても、
購入してあまり間をあけない方が良いでしょう。
9月以降はガーデンシクラメンの生育期に入っているため、ポット苗のままだと、
中で根がいっぱいになって根詰まり状態になることがあります。
また、ガーデンシクラメンは戸外で管理するため、本格的な寒さになる前に、
根をしっかりと張らせて耐寒性を高めておくようにします。
鉢植え、寄せ植えにするのであれば、
12月中旬頃まで、最低気温が15度以下になる前に植え付けを完了させます。
花壇植えの場合は、それよりも少し早い、
11月中旬までには植え付けを終えておきましょう。
夏越しをさせた株の場合は、大輪咲きのシクラメンと同じで、
8月下旬~9月中旬までの間に植え替えを済ませておきましょう。
■原種シクラメン
大輪咲きのシクラメンやガーデンシクラメン、ミニシクラメンなどは、
開花時期が晩秋~春となっているものがほとんどです。
そのため、植える時期もあまり変わりませんが、原種シクラメンの場合は違います。
原種シクラメンにもたくさんの品種があり、
品種によって開花する時期、つまり生育時期が異なります。
開花時期は四季に分かれていて、
原種シクラメンの春咲き品種・夏咲き品種・秋咲き品種・冬咲き品種の4つがあります。
>>原種シクラメンの育て方
品種に合わせて植える時期を変える必要がありますが、
共通しているのが、休眠期中に植え付けを済ませることです。
休眠期の間、根もあまり動かず、生育をしないことが多いです。
地上部を枯らせて休眠することも多いので、
この時期に植え替えを行うと、失敗が少なくなります。
ただ、夏咲き品種だけは、常緑の場合が多いので、
完全休眠させての植え替えが難しくなります。
ただ、生育が緩慢になる時期が存在するので、
その時期を狙って植え替えを行います。
春咲き品種の開花期は4月~5月なので、植える時期は7月~8月です。
夏咲き品種の開花期は6月下旬~10月上旬なので、植える時期は4月~6月中旬です。
秋咲き品種の開花期は9月~11月なので、植える時期は6月~8月です。
冬咲き品種の開花期は1月~3月なので、植える時期は6月~8月です。
あくまでもこれは目安なので、同じ季節に咲く性質であっても、
品種によっては少しずつ植え付けに適した時期がずれることがあります。
原種シクラメンは品種ごとの性質が微妙に異なるので、
育てたい品種についてあらかじめ調べておくと安心です。
■参考
・シクラメンの育て方 12月
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方