シクラメン 葉の模様
シクラメン 葉の模様
シクラメンといえば、花の種類の豊富さに目を奪われがちですが、
実は葉にもたくさんの種類があります。
シクラメン愛好家の中には、主に葉を目的とするコレクターもいます。
シクラメンは葉の形や斑の入り方の組み合わせによって、
本当にたくさんの種類が存在します。
同じ品種内でも、異なる斑の入り方や形があるため、
コレクターの心をつかんで離しません。
[シクラメン 葉の模様]
■シクラメンの葉の模様は?
シクラメンでなくても、葉に斑が入るタイプの品種と、
そうでない品種がある植物はあります。
けれど、これほど斑の入り方にバリエーションがある植物も珍しいです。
葉の形や斑入り具合の種類が多いことで有名なのが、ヘデラ(アイビー)です。
シクラメンの中にも、ヘデラととても似ている、
形や斑の入り方をしたものがあり、とても面白いです。
・無斑(むはん)
無斑は文字通り、斑の入っていないタイプの葉を指します。
斑点がほとんどなく、葉の表面は一面緑色をしています。
あるいは、濃い緑の葉色に、
葉脈の部分だけ薄い緑色をしているパターンもあります。
・中斑(なかふ)
中斑は、ハート形をしている葉の中心に、
白っぽい斑が入っているタイプの模様です。
*写真を500枚くらい見ましたが、8割が中斑です。
・外斑(そとふ)
外斑は中斑と反対で、ハート形の葉の外側(縁)に白っぽい斑が入り、
中心は緑色をしているタイプの模様です。
・有斑(ゆうはん)
有斑は、葉の中央から外側にかけて、葉と同じ形のハート形の斑が入ります。
斑点の強さによっても、何パターンかに分けられているので、
有斑の中でも種類が分かれます。
*この有斑は、とっても少ないです。
・シルバーリーフ
白から銀色の模様がある葉です。
無斑の場合は葉が緑色をしているのに対し、
シルバーカラーで斑がはいるものもあります。
■シクラメンの葉の濃淡
シクラメンの葉は、色にも濃淡があります。
基本は濃い緑色をしていますが、
薄めの色もあれば銅葉に近いような濃い色のものもあります。
シルバーカラーのものもあるので、葉と花の組み合わせて、
一番良いと思えるものを探す楽しみがあります。
また、原種シクラメンの中には、
葉が発生してすぐの頃は、ピンクがかっているものがあります。
葉が大きくなってくるにつれて、赤みが薄れ、緑色に変わります。
中には赤みがかっている部分がシルバーに変化するタイプもあります。
シクラメンの場合、ただ単に色の濃淡があるだけでなく、
斑入り具合との組み合わせもあるので、
葉の模様が変わるだけでその品種の印象が変わります。
■シクラメンの葉の形
シクラメンの葉はどれも同じ形だと思ってはいませんか?
原種シクラメンでも改良された園芸種でも、
葉の形からして異なる場合があります。
基本の形となるのは、ハート形です。
種類によって丸っこいハート形だったり、
先端がよくとがって細長いタイプのハート形の場合もあります。
さらに鋸歯と呼ばれる突起が、葉の縁に出るものもあります。
園芸種の場合は、同じ品種の中で葉の形にあまり変化は見られませんが、
原種の場合は同じ品種内でも葉の形に個体差が出ることがあります。
葉の大きさの割に花が小さい種類もあります
■シクラメンの葉の大きさ
葉の大きさも、品種によって異なります。
一般的には、鉢花として室内で楽しむタイプのシクラメンは、
葉も花も大きいことが多いです。
反対に戸外で楽しむタイプのガーデンシクラメンや原種シクラメンは、
大輪咲きの品種に比べると葉が小さいことが多いです。
室内で楽しめる小型のシクラメンとして人気のミニシクラメンも、
大輪咲きに比べると葉が小さくコンパクトです。
また、シクラメンの葉の大きさは、
育てている環境や年数によって異なることもあります。
何年も育てて充実している株は、始めに比べると葉がやや大きくなったり、
葉数が増えてきます。
また、日照不足に陥っている株も、葉柄がやたら長くなったり、
葉が大きくなったりすることがあります。
葉と花のサイズがアンバランスになっている場合、
日照不足などが原因で葉が巨大化している可能性があるので、改善が必要です。
■参考
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・シクラメン 花が倒れる理由は?