シクラメン 一年中咲く
シクラメンは冬の鉢花の女王ともいわれている植物で、
花が少ない晩秋~春にかけて花を咲かせ続ける、とても人気があります
花色や花の大きさ、花形も豊富で、毎年新品種が生まれているほどです。
そんなシクラメンですが、やはりメインシーズンは、晩秋~春です。
美しい花を期間限定で見るのも良いのですが、
できれば通年を通して楽しみたいものですね。
シクラメンの花が一年中咲くようにする方法はあるのでしょうか。
[シクラメン 一年中咲く]
■真夏に咲くガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは、通常の室内で管理するシクラメンよりも、
耐寒性と耐暑性を持っている品種群です。
そのため、年間を通して戸外での管理が可能で、
花壇などの地植えにすることができます。
また、冬の寄せ植えの素材に使うこともできるので、とても重宝します。
そんなガーデンシクラメンも、おもな開花期は秋~春です。
耐暑性がある分、室内用のシクラメンに比べると、
少し早めに開花を始め、少し遅くまで花をつけ続けます。
夏になると、葉がすべて枯れてなくなって完全に休眠して夏越しするか、
葉を残した状態で夏越しをします。
ガーデンシクラメンの葉を残した状態で夏越しをしている場合、
夏の間も花を咲かせることがあります。
耐暑性の強いガーデンシクラメンも、日本の夏の暑さは辛いものがあります。
そのため、葉を枯らせて休眠したり、
生長を止めた状態でじっと耐えて過ごしています。
シクラメンが夏にも咲くと嬉しいです
ところが、シクラメンの夏越し環境や、個体差による強靭さなどにより、
夏の間も花を咲かせ続けるものが出てくることがあります。
もちろん、本来のシーズンである秋~春に比べると、花数は少なくなり、
色も薄くなったり、模様がはっきりと出なかったりすることもあります。
本来のシーズンとは違う季節に花を咲かせているのを見ると驚きますが、
そのシクラメンにとっては別段難しいことではないのかもしれません。
ただ、中には勘違いをして花を咲かせている場合もあるので、
葉数が少ないにも関わらず花を咲かせている場合は、
花を摘んで体力を維持してあげた方が良いでしょう。
葉数も多く、調子が良い場合は、そのまま咲かせておいても大丈夫でしょう。
このように、真夏にガーデンシクラメンが花を咲かせることはありますが、
確実に花を咲かせるというわけではありません。
同じ環境下、同じお店で買った同じ品種のガーデンシクラメンであっても、
個体差によって花が咲いたり咲かなかったりするものです。
夏にも花を咲かせるかも? という軽い気持ちで、
夏越しに調整しつつ楽しむと良いでしょう。
原種シクラメンは、春咲き・夏咲き・秋咲き・冬咲きがあります
■原種シクラメンを組み合わせる
室内で楽しむ大型のシクラメンやミニシクラメン、
ガーデンシクラメンの花期は、秋~春となっています。
ところが、シクラメンの中には、初夏や真夏が花期となっているものがあります。
それが原種シクラメンです。
原種シクラメンはたくさんの種類があり、
春咲き・夏咲き・秋咲き・冬咲きがあります。
秋咲きと冬咲きは、通常のシクラメンやガーデンシクラメンと花期か重複しますが、
春咲きと夏咲きは花期が重複しません。
そのため、春咲きと夏咲きの原種シクラメンと合わせて育てることで、
一年中シクラメンの花を見ることが可能になります。
春咲きの原種シクラメンには、シクラメン・スーダベリカム、
シクラメン・レパンダム、シクラメン・ペルシカムなどがあります。
夏咲きの原種シクラメンには、シクラメン・コルチカム、
シクラメン・プルプラセンスがあります。
これらの原種シクラメンは、比較的栽培が容易な品種ですが、
咲く時期や品種によって管理が異なる場合があるので、
しっかりと育て方を調べてからチャレンジした方が良いでしょう。
耐暑性や耐寒性が強い品種で花を長く楽しめます
■花期を長くする
シクラメンがどうしても花を咲かせにくくなるのが、夏の暑い間です。
けれど、管理方法によっては、花期を最大限に長くすることができます。
シクラメンは暑さが苦手です。
近年は品種改良もかなり進んできたおかげで、
耐暑性や耐寒性が強い品種も増えてきました。
できるだけ花を咲かせている期間を長くするための条件が、いくつかあります。
条件を満たすと、通常10月~4月頃がおもな開花期のシクラメンの花を、
9月中旬~5月頃まで開花期を伸ばすことができるようになります。
・耐暑性が強い品種を選ぶ
耐暑性が強い品種を選ぶことによって、早い時期から咲きはじめ、
遅くまで咲き続けることができます。
やはりお勧めなのは、ガーデンシクラメンです。
シクラメンは気温の上昇とともに、花数が減ってきます。
耐暑性のあるガーデンシクラメンであれば、
花数が減ってきても遅くまで咲き続けます。
・季節によって環境を変える
耐暑性があっても、やはり暑い中で花を咲かせ続けるのは難しいです。
そのため、気温が上がり始めたら、涼しい場所に移動させるのがお勧めです。
風通しが良く涼しい場所であれば、シクラメンの周りの温度が上がりにくく、
長く開花を楽しむことができます。
日陰に置いてしまうと、光合成ができずに花を咲かせられないので、
直射日光の当たらないかなり明るい日陰か、
午前中の数時間のみ日の当たる半日陰に置いておくのが理想です。
非休眠株は、秋の芽や花の動きが早くなります
・夏越しは非休眠で
シクラメンの夏越しには、非休眠と休眠の2種類があります。
休眠は地上部の葉が枯れ、土も球根も乾いた状態で夏越しをさせる方法です。
まったく水を与えないため、球根は乾燥して硬くなりますが、
暑さにはよく耐えられるようになります。
もう1つの非休眠は、地上部に葉が残った状態で夏越しさせます。
葉は残っているものの、真夏は花を咲かせないことがほとんどです。
ただ、非休眠で夏越しさせることで、
秋の芽や花の動き出しが早くなるというメリットがあるのです。
休眠した株は、どうしても動き出しに時間がかかるため、
再び開花を始めるのが11月以降になることが多いです。
その点、非休眠で夏越しした株は、早ければ9月中旬頃から花をつけ始めるので、
早くから花を見ることができます。
■参考
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方