シクラメンのハイドロカルチャー
シクラメンのハイドロカルチャーの栽培は、
土の代わりにハイドロボールを入れる感覚です
ハイドロボールが適度な湿気を保ってくれるので、根の生育が促されます。
「趣味の園芸」2006年12月号で紹介されたようですが、
調べたところ、現在では入手困難な雑誌でAmazonに古書があるようです。
■シクラメンのハイドロカルチャー
・準備するもの
ハイドロカルチャーの場合、水のみの栽培より、準備しておくものが多いです。
事前に準備が必要なこともいくつかあるので、
あらかじめ用具を揃えてから植え付けを始めるようにします。
1. 容器
2. ハイドロボール(発泡煉石)、あるいはセラミス・グラニュー
3. ミリオンA
シクラメンの根を、根腐れから守るためのものです。
4. イオン交換樹脂材
容器の中の水をキレイに保つために入れる資材です。
栄養が含まれているタイプのものもあり、
その場合は液体肥料を与える必要がないのでお勧めです。
ただし、浄化効果は3ヶ月ほどしかもたないなので、入れ替えが必要となります。
5. シクラメン苗
6. 水
ハイドロボールは、使用前に必ず一度洗い、乾燥させておきます。
新しいハイドロボールには微塵がたくさん付着しているため、それを洗い流すためです。
何度か使ったハイドロボールをもう一度使う場合も、
一度洗って表面をキレイにしてから、乾燥させて使うようにします。
・容器の選び方
穴があいていない、シクラメンの根がおさまるサイズであれば、
どのようなものでも構いません。
ハイドロカルチャーで育てる場合も、ガラス製のものがキレイなのでお勧めです。
今回使用するガーデンシクラメン苗(部屋の温度が5~15度、日照良好のため)
*10~20度で日当たりの良い室内は、シクラメンを使うのが良いでしょう。
ポリポットを外したところ
土を落とし、ていねいに洗ったところ
ミリオンA、イオン交換樹脂材、ハイドロボール(セラミス・グラニュー)を入れます
・植え付け方
植え付け方は、ハイドロカルチャーの場合もあまり難しくはありません。
1. 容器の底に、ミリオンAとイオン交換樹脂材を混ぜたものを入れ、
その上から洗って乾かしたハイドロボールを、容器の五分の一ほど入れます。
2. シクラメンの塊茎の高さを調整しながら、残りのハイドロボールを入れます。
この時、シクラメンの塊茎がハイドロボールで埋まらないように注意します。
3. シクラメンを植え付けたら、ハイドロボールが湿るように、
容器の三分の一くらいまで水を入れます。
あらかじめハイドロボールを湿らせてから植え付けても構いません。
このような感じで植え付け、水を容器の三分の一くらいまでいれます
・栽培管理
ハイドロボールは水分を吸い、必要になると放出する仕組みになっています。
そのため、ハイドロボールが完全に乾燥しないように管理する必要があります。
容器に水が溜まっているうちは、水は与えなくても構いません。
容器に水がなくなったら、容器の五分の一くらいの高さまで水を入れます。
塊茎ぎりぎりまで水を入れてしまうと、根がうまく呼吸できなかったり、
根腐れを起こしやすくなるので注意します。
養分が含まれるイオン交換樹脂材を使っている場合は、3ヶ月は追肥が不要です。
養分が含まれていないイオン交換樹脂材を使う場合は、
植え付け2週間後から、液体肥料を与えます。
*シクラメンの水耕栽培もあわせてご覧ください。
>>シクラメンの水耕栽培
■参考
・原種シクラメンの育て方
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・ガーデンシクラメンの育て方
◎ガーデンシクラメン 寄せ植え