シクラメン 王冠

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シクラメン 王冠

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今年のガーデンシクラメンの寄せ植えです

 

 

シクラメンは秋から春まで咲く、花の少ない時期を彩る貴重な花です。
室内に飾って楽しむものから、戸外で寒い中咲き続けるものなど、
品種によって性質は様々です。

 

9月の終り頃になると、ホームセンターの苗売り場には、
ガーデンシクラメンの苗が並び始めます。

 

日本でもおなじみの光景となっていますが、
実はこのシクラメンにはある王様の冠と深い関係があるそうです。

シクラメンと関係のある王様とは、いったい誰のことなのでしょうか。

 

 

[シクラメン 王冠]

 

 

■シクラメンのこと

 

シクラメンと王様、そしてその冠の話をする前に、
まずはシクラメンのことを知っておきましょう。

 

日本でも秋から花壇などで見かけるようになりますが、
シクラメンの花は独特の形をしています。

 

シクラメンの花をよく見ると、花の中心が下を向き、
花びらが反り返って上向きになっているのです。

 

この独特な姿を見た昔の日本人は、篝火(かがりび)のように見えることから、
別名をカガリビバナと名付けています。

 

また、海外でシクラメンが「豚のパン」と呼ばれていることを知った、
日本の植物学者が、豚の饅頭という名前で紹介したということもあったそうです。

 

これは、まだ日本にパンというものに馴染みがなかったため、
パンと似ているものとして饅頭という言葉をあてたようです。

 

このように、シクラメンは見る人、伝える人によって、
見方が少しずつ変わる不思議な植物なのです。

 

 

こちらの寄せ植えは、白で統一してみました

 

 

■シクラメンと王冠の話

 

シクラメンと関係の深い王様というのは、
イスラエル王国を長きにわたって治めていた、ソロモン王です。

 

ソロモン王は自分の王冠を作るために、シクラメンを使ったという話があります。
ただ、この話には流れがいくつかあり、代表的なものが2つあります。

 

・シクラメンの優しさ
1つめの話は、ソロモン王が王冠に取り入れる花を探している時、
他の花はすべて断ったにも関わらず、シクラメンだけが受け入れたという話です。

 

これだけを聞くと、どれだけソロモン王は嫌われていたのだと感じますが、
大切なのは、そんな中でも自分でよければ使ってくださいと声をかけた、
優しいシクラメンです。

 

しかもソロモン王が感謝と感激の言葉をかけると、
恥ずかしさと嬉しさで、それまで上向きだった花を下に向け、
うつむいてしまったというのです。
これほどの奥ゆかしさなら、愛されるのが分かります。

 

・シクラメンの健気さ
もう1つの話では、ソロモン王を囲む周りの環境が真逆となっています。
こちらの方では、ソロモン王の冠を作ろうと、職人が躍起になります。

 

ところが、ソロモン王はどの冠も気に入りません。
そこで花を冠にしようということになり、
花々は我こそが冠にふさわしいとアピールをはじめます。

 

けれど、ソロモン王はそのアピールも受け入れませんでした。
最終的に、アピールもせず、岩場でそっと俯いて咲いているシクラメンを、
ソロモン王が見初めて、シクラメンが冠のモデルとなりました。

 

この逸話では、他の花のように自身を良く見せようとはせず、
静かにこうべを垂れていたシクラメンの健気さに、
ソロモン王が心打たれたという結果となっています。

 

しかも、ソロモン王はそのシクラメンの健気さを冠に宿し、
イスラエル王国の王として、天寿を全うしたといわれています。

 

一方は嫌われ、一方ではちやほやされているソロモン王ですが、
シクラメンの優しさや健気さは、どちらであっても変わりませんね。
どちらの話であっても、シクラメンが素敵な花であるという証明なのです。

 

■参考
・シクラメンの育て方 12月
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方



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