ガーデンシクラメン 植えっぱなし

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ガーデンシクラメン 植えっぱなし

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ガーデンシクラメン、このまま春まで植えたままにする予定です

 

 

ガーデンシクラメンは、晩秋~春にかけて花を咲かせてくれる、
冬の貴重な花苗の1つです。

 

色の種類も花の形も意外と多く、品種も多いので、
お気に入りの株を見つける楽しみもあります。

 

シクラメンの中では、ガーデンシクラメンは寒さにも強く、
戸外で育てられますし、手入れもそれほど難しくはありません。

 

丈夫なガーデンシクラメンですが、植えっぱなしにすることはできるのでしょうか。

 

 

[ガーデンシクラメン 植えっぱなし]

 

 

■ガーデンシクラメンは植えっぱなしでも良いか?

 

ガーデンシクラメンは、戸外で越冬が可能なため、
鉢植えはもちろんですが、花壇などの庭植えにする方も多いでしょう。

 

地植えにしている株に関しては、春に掘り上げて鉢上げをする、
と書かれている場合がほとんどです。

 

また、鉢植えにしている株も、毎年植え替えが必要であるとか、
寄せ植えにしている株は庭植え同様に1株ずつに植え替えが必要である、
と書かれていることもあります。

 

では、本当にガーデンシクラメンは、植えっぱなしにできないのでしょうか。
答えは、環境によっては植えっぱなしが可能です。

 

鉢植えや寄せ植えにしているガーデンシクラメンも、
地植えにしているガーデンシクラメンも、環境に合いさえすれば、
植えっぱなしでも生育します。

 

もちろん、鉢植えを毎年植え替えるのも、
庭植えや寄せ植えのガーデンシクラメンを鉢上げするのも、間違ってはいません。
できるだけ確実に、安全にガーデンシクラメンを長く育てたいのであれば、必要な作業です。

 

けれど、ガーデンシクラメンはとても丈夫な植物です。
環境に合えば、自然とその環境に合わせて生育してくれるものです。

 

 

少しくらいの雪なら、元気に咲き続けます

 

 

■植えっぱなし可能な環境

 

ガーデンシクラメンは、大輪の花を咲かせるシクラメンに比べて、
耐寒性も耐暑性もあります。

冬も夏も、戸外で過ごすことができるのです。

 

ただ、植えっぱなしが可能になるのは、
環境が適しているかどうかが、大きなカギとなります。

できるだけ植えっぱなしの状態でも生育できるように、環境を整えてあげましょう。

 

・冬は日向、夏は日陰
冬の間は、日光をたっぷりと浴びることができる場所で管理します。
晩秋~春にかけて、ガーデンシクラメンは花を咲かせ続けます。
そのため、日光が十分に当たる場所でないと、日照不足を起こしてしまうのです。

 

春になって気温が高くなってきたら、今度は日当たりよりも、
涼しい環境を求めるようになります。

 

気温が高くなっても、一日中光の当たるような場所だと、
ガーデンシクラメンにとって暑すぎる場合があります。

 

また、気温が高い時期になると、濡れた土から水分が蒸発し、
株が蒸れてしまう原因になることもあります。
鉢植えなら、季節によって管理場所を変えるのがお勧めです。

 

地植えは植えっぱなしにするのであれば、場所を変えることができます。
この場合は、落葉樹の下がお勧めです。

 

冬の間は落葉して光がよく当たり、春以降は葉が茂るため陰を作ってくれます。
また、ガーデンシクラメンは、それほど背丈の高い植物ではないので、
背の高いよく茂る宿根草の近くでも良いでしょう。

 

冬は地上部が枯れ、春以降に葉が茂る宿根草なら、
落葉樹と似たような環境を作ることができます。

 

・風通しの確保
ガーデンシクラメンが丈夫といっても、蒸れや暑さには弱いです。
また、病害虫の予防のためにも、風通しの良い場所は譲れません。

 

特に梅雨~夏の間は、気温が高く蒸れやすいので、
風通しの良い涼しい場所が必要となります。

 

日陰で風通しの良い場所であれば、日中に30度を軽く越す場所であっても、
夏越しできる可能性が高くなります。

 

・雨があまり当たらない
蒸れ予防のためと、塊茎に水を溜めないために、
雨があまり当たらない場所がお勧めです。
雨のよく当たる場所だと、葉や塊茎だけでなく、株の周りの土も水を含みます。

 

ガーデンシクラメンは、もともと水はけの悪い土が苦手です。
いつも湿っているような状態だと、せっかく冬は日向で夏が日陰という好条件の場所でも、
株が傷んで枯れてしまう可能性が高くなります。

 

また、夏越し中のガーデンシクラメンは、非休眠株でも葉の数がかなり減ります。
休眠株であれば、まったく葉がない状態となります。

 

この状態の時に、塊茎に直接雨が当たる場所だと、
塊茎のくぼみに水が溜まりやすくなります。

 

塊茎に水が溜まると、どうしてもそこからカビがはえたり、
腐ったりしやすくなるので、注意が必要です。

 

 

株間が狭い場合は、植え替えたほうが元気に育ちます

 

 

■植え替えの頻度

 

植えっぱなしでガーデンシクラメンを育てるとなると、
気になるのは植え替えが必要かどうかと、その頻度です。

地植えにしているか、鉢植えか寄せ植えかによって、頻度が変わってきます。

 

・地植えにしている場合
地植えにしている場合は、基本的にはあまり植え替えは必要ありません。
何年も同じ環境で育てると、自然とこぼれ種などで株が増えることがあります。

 

その場合、あまりにも株間が狭くなってきたら、
一度塊茎を掘り上げて、整理してあげた方が良いでしょう。

 

複数の株を植え付ける時、葉が触れあわないていどの株間をとりますが、
この場合も同じです。

 

株間がほとんどなく、あまりにも近い場所に植えられていると、
どうしても風通しが悪くなります。

 

株間が狭くなってきたなと感じたら、掘り上げを行い、
株間をあけて植えなおしてあげましょう。

 

・鉢植え、寄せ植えの場合
鉢植えにしているものや、寄せ植えにしている株も、狭くなったら植え替えが基本です。
ただ、1株ずつ鉢植えにしている株の場合は、
最初に株のサイズに合わせたサイズの鉢に植えているはずです。

 

そうなると、1年~2年は大丈夫でも、すぐにその鉢では小さくなることがあります。
その場合は、やはり植え替えを行って、鉢のサイズを大きくしてあげる必要があります。

 

寄せ植えの場合は、ガーデンシクラメン以外の植物がどれくらい育っているかによっても、
植え替えの頻度が変わります。

 

いずれにせよ、株間が狭くなって風通しが悪いと感じたら、植え替えた方が無難です。
また、鉢植えや寄せ植えは、何年も同じ土に植わっていることで、
土が劣化して水はけが悪くなります。

 

水はけの悪い土のままだと、株が傷みやすくなるので、
土をリフレッシュするために植え替えが必要となります。

 

■参考
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方
・シクラメン 花が倒れる理由は?



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