シクラメン 育て方

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シクラメン 苗の選び方

読了までの目安時間:約 7分

 

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シクラメンを長く楽しむためには、良い苗を選ぶことが大切です

 

 

シクラメンの丈夫な良苗を選ぶと、より多くの花が咲き、
シーズンの終わりまでずっと鑑賞できます。

 

室内用の大きなシクラメンも、戸外で育てるガーデンシクラメンも、
苗を選ぶ時のポイントに大きな差はありませんので、
こちらの「シクラメン選び方」をぜひ参考にしてください。

 

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苗の選び方

 

 

A.花の状態は?

 

シクラメンは、店頭に並んでいる時、すでに花が3~7部咲いています。
その花の状態で、その苗の健康状態を知ることができます。

 

・花の高さ
株の中心から花茎を伸ばして花を咲かせている花の高さが、
揃っているものを選ぶようにしましょう。

 

花の高さが同じくらいの株は、育苗中の管理に問題がなく、
株も健康に育っている証拠です。

 

・花びらの状態
花びらが変色していたり、傷んでいないかを確認します。
変色や傷みは、病気や害虫が原因であることが多いです。

 

すでに傷みなどがあるものは、病気にかかっていたり、
害虫がついている可能性が高いので避けるようにします。

 

また、花びらや花全体がきれいな形の苗を選ぶようにします。

 

 

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株の中央に花芽が多く上がっているのが良い苗です

 

 

・蕾の状態
開花している花や葉を透かして見ると、
球根の中心から新しい蕾が出ているのが見えます。

 

この蕾の数が多い方が、よく生長している健康な苗と言えます。
また、蕾の変色がなく、きれいな細長い形であることも大切です。

 

新しく出てきている蕾が、すでに色づいているものが多数あれば、
なおさら良い状態です。

 

 

B.葉の状態は?

 

葉は植物にとって健康のバロメーターです。
葉をじっくりとチェックして、健康な良い苗を選びましょう。

 

・葉の色

葉全体の色の具合は、株ごとによって差が出ます。
同じメーカーの同じ品種の株であっても、株によって葉色の濃淡があります。

 

株全体の葉色が一定であれば問題はありません。
ただし、下葉の方が黄色くなっているものはいけません。

 

土が過湿の状態で置かれていたり、
すでに何かの病気にかかっている可能性もあります。

 

株全体の葉の色が一定で、変色や焼けなどがない苗を選びましょう。

 

 

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花や葉の形が良く揃っている株が良いです

 

 

・葉の形
葉の中に歪んだ形のものがない苗を選ぶようにします。
シクラメンは葉と花が対となっているため、
葉が美しい形をしているものは、花もきれいに咲きます。

 

反対に、葉に変形が見られるものは、
花にも変形が出る可能性が高くなるので、避けるようにします。

 

・葉の数
シクラメンの花の数は、葉の数と同じと言われています。
葉の数が多いものほど、花数が多いということです。

 

もし葉の数が多くても、
咲いている花が少ない場合は、蕾の状態を確認しましょう。

 

葉数は多くて花数が少ない苗は、
まだ開花できていないだけということもあります。

 

健全な蕾が多数見られる場合は、
咲いている花が少なくても健康な苗です。

 

・葉の大きさ
大きな葉をしていても、必ずしも健康な苗とは限りません。
1つの株の中で、あまりにも葉の大きさに差がある苗は、
あまり良くない状態です。

 

育苗中の管理が悪いと、そのような症状が出やすくなり、
その後の葉数も花数も多くなりにくくなります。

 

 

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葉の大きさに大小が有りすぎる苗は避けたほうが無難です

 

 

C.その他は?

 

シクラメンの苗は、どうしても葉や花を注目してしまいがちですが、
その他にもチェックしたいなことがあります。

 

・カビの有無
葉、花、茎、球根などに白っぽいカビが生えたような、
状態になっている苗は避けるようにします。

 

こういった状態になった苗は、
灰色カビ病という病気にかかっている可能性があります。

 

この病気にかかった株は、枯れないまでも、
株は弱って花数が少なくなったり、寿命が短くなってしまいます。

 

・球根
シクラメンの葉をめくってみると、
球根の頭が土から少し出ているのが分かります。

 

シクラメンの球根は、湿気に弱い性質があります。
そのため、一般的には土から頭を少し出して植え付けます。

 

球根がすべて埋まっている苗は、避けるようにします。

また、球根の表面にカビが生えておらず、
触れてみて、張りのあるものを選びましょう。
ぶよぶよとしたものは傷んでいる可能性があります。

 

 

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茎に張りがあり徒長していない苗を選びます

 

 

・茎
花や葉の茎(柄)の状態もチェックしましょう。
指先で触れてみて、張りのあるものは問題ありません。

 

葉柄がやたらと長いものは、育苗中や店頭での管理が行き届かず、
徒長してしまっている可能性があります。

 

徒長したものは元に戻りにくく、株も弱りがちなので、
避けるようにしましょう。
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シクラメン 苗 種

シクラメンとは?

読了までの目安時間:約 8分

 

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シクラメンは、地中海が原産のサクラソウ科の多年草植物です

 

 

日本では、冬の豪華な植物として室内で鑑賞したり、

花壇や寄せ植えにして楽しむ花として、とても人気があります。
では、シクラメンとはどのような植物なのでしょうか。

 

 

[シクラメンとは?]

 

 

■名前の由来

 

シクラメン(cyclamen)は、ギリシア語でキクロス(kiklos)と呼ばれ、
「らせん」や「円」といった意味があります。

 

シクラメンの原種は、花を咲かせた後に結実すると、
花茎をくるくると巻いていく習性があります。
その姿からキクロスと呼ばれたとされています。

 

また、シクラメンには球根があり、
こちらが円の形をしていることから呼ばれたいう説もあります。

 

シクラメンには、「カガリビバナ」や「豚の饅頭」という和名があります。
カガリビバナは篝火花と書き、字の通り、
シクラメンの反り返った花の形が、
篝火に似ていることから呼ばれるようになった名前です。

 

植物の和名は、その姿形から名づけられることが多く、
篝火花もそのひとつなんですね。

 

こういった和名は、なんとなく風流な雰囲気があり、
日本ならではといった感じです。

 

同じ和名でも、豚の饅頭というのは少し風流とは離れています。
こちらの和名は、シクラメンの英名であるsow breadからきています。

 

Sow breadは、日本語に訳すと「雌豚のパン」となります。
これは、シクラメンの球根が雌豚のエサになることから、
呼ばれるようになった名前で、日本風に訳すと豚の饅頭となります。

 

シクラメンの球根が雌豚のエサになるというのは意外です。

ドイツやフランスでは、アルプスのスミレと呼ばれています。

 

 

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原種シクラメン

 

 

■日本での栽培歴

 

シクラメンが日本にやってきたのは、明治時代の初期とされています。
その後、大正時代の末期から本格的な栽培・生産が始まりました。

 

ドイツの種苗会社から取り寄せた種を育てるところから、
日本のシクラメン栽培は始まります。

 

ところが、最初は種や球根が腐ったりして、
なかなかうまく栽培できず開花も難しかったようです。

 

戦後になり、温室設備が充実してくると、
シクラメンの栽培農家もしだいに増えていきました。

 

1985年頃、冬の鉢花の女王として、シクラメンの人気が高まった頃、
画期的な鉢が発売されました。
それが、底面給水鉢です。

 

この鉢が普及したことで、水やりの負担が減り、
生育のばらつきを抑えることに成功したのです。

 

現在でも、室内用の大型シクラメンの鉢植えには、
底面給水の鉢が使われていることが多いです。

 

画期的な底面給水鉢が登場したことで、
近年では年間2000万鉢を超えるシクラメンが生産されています。

 

 

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底面給水鉢で安心 C)イングの森

 

 

■香りの探求

シクラメンにはもともと香りがありましたが、
一般的に出回っているシクラメンからは香りはほとんどしません。

 

それは、シクラメン・ペルシカムという品種から改良を繰り返し、
香りよりも花の大きさや形、色に特出させたためです。

 

シクラメン・ペルシカムの香り成分には、
もともと埃や乾燥した木材のような香りのする、
セスキペルテンという成分が主になっています。

 

セスキペルテンは、人間が花に求める香りとは程遠いことものです。

日本では、1975年頃に「シクラメンのかほり」という歌が大ヒットし、
シクラメンに香りや芳香があって欲しいという要望が高まりました。

 

育種家の間では、良い香りのするシクラメンの改良も進められましたが、
セスキペルテンが邪魔をして、なかなかうまくはいきませんでした。

 

そんな中、1996年に日本の研究所が、
シクラメン・ペルシカムと良い香りのシクラメン・プルプラセンス、
とをかけ合わせ、2系統の育成に世界で初めて成功しました。

 

このシクラメン・プルプラセンスは、
バラやヒヤシンス、スズランのような香り成分を含むため、
芳香性のあるヒヤシンスの誕生が叶うこととなりました。

 

香りのするシクラメンが登場したことにより、
花の色・形・大きさに加え、香りという選択肢も増えました。

 

 

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香りの良いシクラメンも登場します

 

 

■原種と園芸種

 

シクラメンは、北アフリカから中近東、地中海沿岸にかけて、
原種が15種類~21種類ほどが分布しています。

 

原産地では、夏の気温が高くても湿気が低く、冬は最低でも10度ほどと、
比較的暖かい気候で育っています。

 

低木の下や岩場で群生している様子がよく見られます。
原産地に比べると、日本の夏は高温多湿になることが多く、
冬は氷点下になる地域も多いです。

 

そのため、原産地の自生環境を引き継いでいる品種は、
改良を重ねた園芸品種であっても、
必然的に室内で育てる品種が多くなってくるのです。

 

シクラメンの原種には、春咲き・夏咲き・冬咲きに分けられます。
現在、日本で販売されているシクラメンは、
その中でも冬咲きの代表であるシクラメン・ペルシカムを、
品種改良したものがほとんどです。

 

冬咲き品種を改良したもののため、
日本で普及しているシクラメンは冬から春にかけて、
花を咲かせるも性質になっているのです。

 

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シクラメンの種類|概要

読了までの目安時間:約 5分

 

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Cyclamen (2)

シクラメンには、実にたくさんの種類があり、それぞれ長所があります、
大きく分けると、4種類になります

 

 

◎シクラメンの分け方
・シクラメン(大型)
・ガーデンシクラメン
・ミニシクラメン
・原種シクラメン

 

こちらでは、それぞれの特徴をご紹介します。

 

 

■シクラメンの種類|概要

 

 

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・シクラメン(大型)
大型のシクラメンは、花の少ない冬に大ぶりの花を、
たくさん上げて咲かせるため、冬の鉢花の女王と言われています。

 

葉も花も大きく、花の形や色も個性的なものがあるため、
日本では、プレゼントやクリスマスの花として根強い人気があります。

 

ただ、日本の冬を戸外で越せるほどの耐寒性はないため、
長期に花を楽しむためには、室内で栽培管理をします。
また、夏が苦手で、夏越しするにはちょっとコツが必要です。

 

他のタイプのシクラメンに比べると、ゴージャスな雰囲気で、
鉢も株も大きく、栽培に手間がかかり、やや値段が高いです。
大型のシクラメンを夏越しさせたら、感動が大きいです!

 

 

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・ガーデンシクラメン
シクラメンの中で、寒さに強いものを選抜し、
交配して作られた品種です。

 

大型のシクラメンよりも寒さに強いため、
戸外で容易に育てることができます。

 

ホームセンターや園芸店でも、
ガーデンシクラメンの苗は外に並んでいることが多いので、
大型シクラメンとの見分けはつけやすいでしょう。

 

品種にもよりますが、耐寒性は0度~-5度くらいまでなので、
寒冷地では冬越しに工夫が必要な場合があります。

 

冬は庭の花が少ない寂しい季節です。
そんな時に、明るい色のガーデンシクラメンが庭を彩ってくれます。

 

大型のシクラメンよりも花も葉も小さいですが、
寄せ植えや花壇に複数の株をまとめて植え付るとたいへん見栄えがします。

 

 

miniCyclamen

・ミニシクラメン
大型のシクラメンよりも花が小さいタイプのシクラメンのことです。
花の大きさが4cm以下のものを主にミニシクラメンと呼んでいます。

 

大型のシクラメン同様、花形も花色も豊富です。
ガーデンシクラメンと見た目が似ていますが、耐寒性が弱いです。

 

ミニシクラメンの方が、寒さに弱いため、
基本的には大型のシクラメンと同様に室内で育てます。
大型シクラメンよりも、寒さと病害虫に強いです。

 

ただし、現在はミニシクラメンはほとんど流通がなく、
育てやすいガーデンシクラメンをミニシクラメンと呼ぶこともあります。

 

 

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・原種シクラメン
名前に原種とついているように、
園芸品種である大型のシクラメンやガーデンシクラメンとは違い、
品種改良されていません。

 

原種シクラメンは、冬、夏に強く育てやすいのも魅力です!

 

品種改良されていないため、花形や花色はあまり多くなく、
基本的には紫や白、赤系統の色が多いです。

 

見た目は少し地味なように思えますが、
野性味が漂い、ナチュラルな愛くるしい雰囲気に惹きつけられます。

 

主に冬が開花期の園芸品種とは違い、
花期がだいたい3種類に分かれています。
春から初夏、夏から秋、冬から早春に咲くものです。

 

原種系の中には葉に特徴があるものも多く、
さらには地上部が枯れずに残るもシクラメンもあり、
リーフとしても活用できます。

 

原種と聞くと、栽培が難しいと思うかもしれませんが、
手に入りやすい普及種は、栽培が容易なので育ててみてください。

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