シクラメン 花を中央に

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シクラメン 花を中央に

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出荷を待つ整えられたシクラメン

 

 

シクラメンといえば、こんもりと茂った葉の中央から、
スラリとした花茎が何本も伸び、その先に花が咲くイメージが強いです。

 

現在、園芸店やホームセンターなどで販売されているシクラメンも、
そういった美しい株姿のものがほとんどです。

 

購入したりプレゼントとしてもらった後も、美しい株姿を保ちたいものです。
けれど、気を抜いてしまうと、変なところから花茎が伸びることがよくあります。

シクラメンの花を中央に寄せた状態を保つには、何かコツがあるのでしょうか。

 

 

[シクラメン 花を中央に]

 

 

■シクラメン 花を中央に寄せるコツ

 

シクラメンは塊茎と呼ばれる球根のようなものが土の埋まっていて、
そこの上部から葉芽や花芽が発生して伸びてきます。

 

新しいシクラメンは、ナーセリーで花が中央にくるよう手入れされ、
あのように美しい株姿で市場に出ます。

 

けれど、最初に咲いていた花も終わり、次の花芽が大きくなって咲いてくると、
あちこちから花茎が伸び、花が中央に寄りにくくなることがよくあります。
シクラメン特有の株姿を目指すためにできることは、何かあるのでしょうか。

 

・良苗を手に入れる 
まずは良い苗を手に入れるところから始まります。
お店で購入する場合は、良い株かどうかをしっかり見極めて買うようにします。
>>シクラメン 苗の選び方

 

プレゼント用であれば、値段が張る分健康な鉢花が届くことが多く安心です。
良い苗の特徴としては、葉数が多いことや葉色や花色がキレイなこと、
花や葉に傷みや病斑などが見られないものなどがあります。

 

花を中央に寄せやすい苗としては、
次の花芽が株の中心に発生しているかどうかを見ると良いでしょう。

 

塊茎の端から花芽が多く発生していると、葉の間から花茎が飛び出るので、
新芽の時点で中央に寄ったものがお勧めです。

 

 

いろいろな方向に咲いているシクラメンは、葉組みをしてあげます

 

 

・葉組みをする
シクラメンを育てる時に必要な手入れの中に、葉組みというものがあります。
シクラメンの葉をよく見てみると、サイズに差があることがよく分かります。

 

大きい葉の方が古い場合が多く、新しい葉の方が小さいです。
小さい葉もしだいに大きくなっていき、また新芽が育った小さい葉となります。

 

この時、大きい葉が中央に寄ったままになっていると、
どうしても葉自体が陰を作ってしまい、株の中心に光が入らなくなります。

 

株の中心からは新芽がたくさん発生してくるので、ここに光が当たらないと、
健全に芽が育たない場合があります。

 

また、花を中央に寄せるためにも、葉組みはとても有効な手入れ方法です。
大きく育った葉を外側に引っ張ることで、中央に空間ができます。

 

この時、新しく発生している花の新芽を、中央に寄せるのがポイントです。
>>シクラメン 葉組み方法

 

シクラメンは葉柄も花柄も長い上に、一方向に向かって伸びません、
あちこちに絡むことも多いため、茎を傷めないように丁寧に作業します。

 

葉組みの作業自体は、それほど頻繁に行う必要はありませんが、
だいたい1ヶ月に1回くらいのペースで行えば、花を中央に寄せやすくなります。

 

・花ガラ、枯れた葉を摘み取る
葉組みの作業を行う時、水やりや追肥をする時など、
葉をかきわけて作業をする時には、枯れた葉や傷んだ葉、
咲き終わった花がないかどうかチェックします。

 

すでに枯れた葉や花が残っていると、
そこから病害虫が発生する可能性が高くなるほか、
その部分を避けて新芽が生長して、花芽が均等に中央から発生しません。

 

花びらが落ちたものや、花弁にシミや傷みが見られるものは、
早めに摘み取るようにしましょう。

 

また、葉も日照不足で黄変したり、カラカラに乾いて枯れているものは、
見つけた時にすぐ摘み取るようにすると、清潔さを保てるのでお勧めです。

 

 

葉組みと鉢回しをすると、花と茎が中央に寄ってきます

 

 

・光の方向を変える
シクラメンは、大輪咲きやミニシクラメンなどのように室内で管理するものと、
ガーデンシクラメンのほうに戸外で管理するものに分けられます。

 

原種シクラメン以外のシクラメンに共通しているのが、
日当たりの良い場所を好むという点です。

 

室内であっても戸外であっても、日当たりの良い場所で管理するのですが、
室内の方が暗いので、日照不足になりやすいことがあります。

 

日照不足になると、花茎が中途半端な長さになったりすることもあるので、
花が中央に寄りにくくなることがあります。

 

また、光を一方向から当てていると、そちらの方に花茎も伸びてしまうので、
花が中央に集まらず、光の方向へ伸びてしまい、株姿が乱れてしまいます。

 

日照不足を解消するためには、日当たりの良い場所に置くことも重要ですが、
晴れた暖かい日の日中に、日光浴をさせるのも有効です。

 

また、光が一方向からばかり当たるのを防ぐため、
1週間に1回、鉢の方向を180度変えておく=鉢回しと、
一方向に花茎が伸びるのを防ぐことができます。

 

・締まった株に育てる
シクラメンは品種により性質が少し異なりますが、締まった株に育てることで、
花芽が中央から発生しやすくなり、太くて丈夫な花茎となるので、
花をしっかりと支えることができるようになります。

 

シクラメンは晩秋から春まで花を咲かせるため、
水や肥料を切らさないように注意する必要があります。

 

ただ、肥料を与えすぎてしまうと、軟弱な茎になってしまい、
花の重みなどで倒れやすくなることがあります。

 

こうなると、花を中央にもってくる以前の話となります。
締まった株に育てるためには、日当たりの良い場所に置く、
水や肥料の管理をきちんとする、それから室内管理のものは、
暖房に注意することが重要です。

 

室内の温度が高すぎると、花がだらりとしおれて立ちあがりが悪くなります。
だいたい10度~20度が快適に過ごせる温度帯なので、
室温が上げ過ぎないよう注意しましょう。

 

 

ウインクピンクは、花が散らばるタイプです C)園芸ネット

 

 

■花が中央に寄らない品種

 

シクラメンの中には、花が中央から発生しにくい品種もあります。
「自然咲き」と呼ばれる咲き方を目指すように改良された品種で、
葉と葉の隙間から花茎が伸びて花が咲きます。

 

八重咲のウインクシリーズなどは、自然咲きを特徴とした品種なので、
花を中央に寄せる必要はありませんし、寄りにくい品種ということになります。

 

■参考
・シクラメンの育て方 12月
・シクラメン 育て方 温度は?
・シクラメン 室内の育て方は?
・シクラメンの育て方



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シクラメンの育て方 Q&A

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